1月24日、ロードレース世界選手権MotoGPに参戦しているプルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チームはイタリア・リッチョーネでチーム体制発表会を開催し、2024年シーズンに使用するドゥカティ・デスモセディチGP23のカラーリングを公開した。
VR46は、2021年限りでMotoGPでの現役を引退したバレンティーノ・ロッシが主宰となり、2013年にイタリアのヤングタレントをサポートするためにVR46ライダーズアカデミーとして立ち上げられたプロジェクトだ。2014年からはMoto3ジュニア世界選手権とMoto3クラスに『VR46レーシング・チーム』として参戦し、2017年からはMoto2クラスにも参戦している。
さらに2021年にはアビンティア・レーシングとのコラボを結成してプロジェクトを立ち上げ、MotoGPクラスに参戦を開始。翌2022年からはドゥカティ・コルセと契約し、サテライトチームとしてエントリーしており、2023年までマルコ・ベゼッチとルカ・マリーニを擁していた。
2023年のシート途中に発表された体制では、2024年シーズンもベゼッチとマリーニの2名が継続参戦することになっていた。しかし、マリーニのレプソル・ホンダ・チームへの移籍に伴い、ファビオ・ディ・ジャンアントニオが新加入することになり、継続参戦のベゼッチの2名で戦う。サテライトチームは1年落ちのマシンを使用することになるため、マシンはドゥカティ・デスモセディチGP23を使用する。
また、チームにおいてもメインスポンサーが変更されたことにより、ムーニーVR46レーシング・チームからプルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チームでのエントリーとなっている。プルタミナはインドネシアの国営石油企業で、石油や天然ガスの採掘や精製をし、国内販売及び輸出を行っている会社である。
今回の体制発表会では、ロッシやライダーのベゼッチとディ・ジャンアントニオらが登壇し、ドゥカティ・デスモセディチGP23のカラーリングが公開された。2023年シーズンまでマシンの基調は黒だったが、対照的な白に変更されており、イエローのグラデーションと赤のラインが施されたマシンとなっている。
また、VR46はMoto2クラスには『Correos Prepago Yamaha VR46 Team』としてエントリーしている。ライダーはジェレミー・アルコバと日本勢の佐々木歩夢が新加入。佐々木は2023年までMoto3で戦い、チャンピオン争いを繰り広げていたが、2024年は自身初となるMoto2に参戦のシーズンとなる。
