2月3日、2024年シーズンのロードレース世界選手権MotoGPクラスのシェイクダウンテスト3日目がマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われた。3日目は2度の転倒を喫したが、ペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)が総合トップタイムを記録した。
3日目もヤマハとホンダのレギュラーライダーがテストライダーとともに参加。シェイクダウンテストはこの日で終わり、2月6~8日には同地で公式テストが待っている。
トップタイムはルーキーのアコスタの1分58秒189で、総合でも首位となり、昨年のセパンテストでは5番手に相当するタイムだった。アコスタはカーボンシャシーのマシンに2台乗り、ダニ・ペドロサ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)とも一緒に走行。ドライの時に11コーナーで1回、ウエットの時にも15コーナーで1回転倒を喫している。
2番手は0.066秒差のポル・エスパルガロ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、3番手は0.211秒差のヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)だった。4番手のファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は新しいエアロボディを検証した。
空力パーツはこの日も各メーカーがテストをしており、2日目と同様にKTMのフロントフェンダーウイング、アプリリアのコウモリの羽の形状のリヤウイング、ホンダのステゴサウルスタイプのリヤウイング、ドゥカティのフェアリングが登場している。
3日目には中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)が新しいスイングアーム、カル・クラッチロー(ヤマハ・ファクトリー・レーシング)はロングエキゾーストと新しいエアロパーツ、ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)は2023年型には乗らず、2024年に使用するプロトタイプのみで作業を進めたという。
6日からのセパン公式テストには2年連続チャンピオンのフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)やドゥカティのマシンに乗るマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が登場する予定だ。
■2024MotoGPセパンシェイクダウンテスト3日目(編集部集計)
Pos. | No. | Rider | Team | Motorcycle | Time | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 31 | ペドロ・アコスタ | レッドブルGASGASテック3 | ガスガス | 1’58.189 | 33Laps |
2 | 44 | ポル・エスパルガロ | レッドブルKTMファクトリー・レーシング | KTM | +0.066 | 26Laps |
3 | 5 | ヨハン・ザルコ | カストロール・ホンダLCR | ホンダ | +0.211 | 39Laps |
4 | 20 | ファビオ・クアルタラロ | モンスターエナジー・ヤマハMotoGP | ヤマハ | +0.249 | 38Laps |
5 | 26 | ダニ・ペドロサ | レッドブルKTMファクトリー・レーシング | KTM | +0.289 | 32Laps |
6 | 36 | ジョアン・ミル | レプソル・ホンダ・チーム | ホンダ | +0.328 | 47Laps |
7 | 42 | アレックス・リンス | モンスターエナジー・ヤマハMotoGP | ヤマハ | +0.354 | 37Laps |
8 | 10 | ルカ・マリーニ | レプソル・ホンダ・チーム | ホンダ | +0.746 | 46Laps |
9 | 35 | カル・クラッチロー | ヤマハ・ファクトリー・レーシング | ヤマハ | +0.794 | 54Laps |
10 | 30 | 中上貴晶 | イデミツ・ホンダLCR | ホンダ | +0.883 | 44Laps |
11 | 51 | ミケーレ・ピロ | ドゥカティ・レノボ・チーム | ドゥカティ | +1.141 | 68Laps |
12 | 32 | ロレンツォ・サバドーリ | アプリリア・レーシング | アプリリア | +1.811 | 37Laps |
13 | 6 | ステファン・ブラドル | HRCテスト・チーム | ホンダ | +2.910 | – |