バレンティーノ・ロッシは、ドルナスポーツがサポートを約束しているにも関わらず、自身のレーシングチームVR46をMoto2とMoto3クラスから最高峰クラスへ昇格させる考えは今のところないと述べた。
ロッシは2014年にMoto3に自身のジュニアチームを設立し、2017年にチームはMoto2へ昇格した。イタリア人ライダーのほか、急成長を遂げている彼のライダーズアカデミーの生徒を参戦させている。
ドルナスポーツCEOのカルメロ・エスペレータは、昇格を望むようなら現在38歳のロッシが引退後もMotoGPにとどまることができるよう、最高峰クラスで彼のチームのためのグリッド枠が確保されていると語った。
ロッシはその申し出に対して「とても感謝している」が、急いで応じることはしないと語った。
「現時点でMotoGPにチームを持つ計画はないんだ」
「多分10年以内に、もう少し年を経てからかな。今の時点では僕たちは若いライダーたちに集中したいと思っている」
「カルメロは、僕がMotoGPにチームを持ってくれたらとても嬉しいと言ってくれた」
「僕もそう言ってもらえてとても嬉しいし、カルメロには感謝している。でも今はまだ僕たちの計画にはないんだ。まだ十分に大きくはないチームだからね」
「それに、若いイタリア人ライダーの手助けをするためにやっていることだから、Moto3やMoto2ですでに十分なんだ」
ロッシのMoto2チームに所属している、ルーキーのフランセスコ・バグナイアは4戦終了後の現在、ランキング5位につけており、ヘレスでは2位に入賞、初めての表彰台を獲得した。一方ステファノ・マンジはまだポイントを獲得できていない。
アンドレア・ミグノとニッコロ・ブレガはともに2016年にMoto3で表彰台を獲得したが、今シーズンは混迷したスタートを切っており、現在ランキングではそれぞれ7位と10位につけている。
その他のメンバーは、Moto2ではチャンピオンシップリーダーのフランコ・モルビデリ、フォワード・レーシングのコンビであるルカ・マリー二とロレンソ・バルダッサーリ、Moto3ではKTMのニッコロ・アントネッリ、マヒンドラのマルコ・ベゼッチがいる。