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MotoGP ニュース

投稿日: 2017.10.30 18:02

MotoGP:ヤマハ 2017年第17戦マレーシアGP レースレポート

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MotoGP | MotoGP:ヤマハ 2017年第17戦マレーシアGP レースレポート

Monster Yamaha Tech3 Team

J・ザルコ選手談(3位)
「最高のレースができました。表彰台に上ることができてとても幸せです。金曜日の雨ではあまりペースが上がらず、逆にマルケスとドビジオーゾがとても速かったので、今朝、起きて雨が降っているのを見たときには少し不安な気持ちもありました」

「決勝では安全性を考え、また、よりしっかりとフィーリングをつかむためにソフト・タイヤを選択。ラップタイムはそれほどでもなかったのですが、最初からトップに立ってアドバンテージを広げられたことが良かったと思います。これ以上はできないというくらいにプッシュしトップをキープできました」

「でもそのあと2台のドゥカティに抜かれ、彼らとバトルしようと思っていたのですが、急に加速が伸びなくなって、その分ブレーキングでがんばらなければなりませんでした。それはリスクが高く、2度ほど危ない場面がありました」

「路面がもう少し乾いてくれることを期待していたので、そうなったら彼らを追って行こうとチャンスを待っていましたが、結局、思い通りにはいきませんでした。最後の3ラップは3番手を単独走行。3位も十分に良い成績だと思ったので、あとは安全に、そしてエンジョイしながら走り切ることだけを考えてゴールを目指しました」

M・ファン・デル・マーク選手談(16位)
「マレーシア特有の天気に翻弄されましたが、今日の結果にはとても満足しています。金曜日のウエット・コンディションからマシン・セッティングを変更しており、タイヤもより柔らかめを選びました。スタートがとてもうまくいったので、そのまま順調にペースを上げて目の前のライダーたちについて行き、大勢とバトルも展開」

「マシンの状態は完璧ではありませんでしたが、YZR-M1で2度目のウエット・コンディションだということを考えれば十分に良いパフォーマンスができたと思います。グランプリでポイント獲得を目指し、マーベリックについて行ったことは本当に素晴らしい経験です」

「路面が少し乾いてきてからは彼のほうが好調のようでしたが、ペースではそれほど劣っていなかったと思います。マシンの向き換えにやや手間取ったことはあったのですが、目の前の大集団に照準を合わせ、マーベリックとともに追って行くつもりでした」

「でも同時にどうしても完走したかったので、結局はそちらのほうを選んだというわけです。このウイークは総合的に非常に楽しいものでしたし、初めてのYZR-M1はまさに最高でした」

H・ポンシャラル、チーム・マネジャー談
「厳しい3連戦を絶好の形で終えることができました。天候も路面コンディションも難しく苦労しましたが、最終的に表彰台を獲得することができました。ル・マン以来、ずっと夢見てきたことです。前回のオーストラリアでほんのわずかの差で表彰台を逃して非常に悲しい気持ちになりました」

「というのも、おそらくこれが今シーズン最後のチャンスだろうと思っていたからです。ところが今日は、私の考えが間違いだったことをヨハン自身が証明してくれました。彼はドライ・コンディションで速く、自信にあふれていましたが、金曜日のウエットではあまり調子が上がりませんでした」

「だから決勝で雨が降ってきた時には、もうチャンスはなくなったと思ったのです。ヨハンはリヤにソフト・コンパウンドを選択。好スタートを切り、身体を伏せ、力強いリズムで最初の7ラップをリードしました。これには彼自身が驚いたと思いますが、それは私たちにとっても同様でした」

「でもそのあとドゥカティ勢を抑えるのは非常に難しく、彼らに抜かれたのは予定通りと言ってもいいでしょう。しかも続いてマルケスが近づいて来て、その速さと激しさを知っているだけに私は恐怖を感じていました。ところがヨハンはますますプッシュし、マルケスがついにあきらめたのです」

「彼があきらめるのは稀なことなので、私たちとしてはこの結果を誇りに感じていいのではないでしょうか。表彰台は素晴らしい成果。それに加えて3戦連続フロントロウとオーストラリアでの僅差の4位。フライアウェイの3連戦は、このように大成功に終わったのです。ヨハンは成長著しく、1年前とは比べものにならないくらいMotoGPライダーの風格を身につけたと思うのです」

「一方、マイケル・ファン・デル・マークも素晴らしい仕事を成し遂げました。全員がマシンを熟知し、速さを増してきた第17戦で、いきなりMotoGPマシンに飛び乗るのは決して簡単なことではありません。先週のブロックと同様、カーボン・ブレーキやミシュラン・タイヤや電子制御システムに挑まなければならなかったのです」

「フリープラクティスで転倒したときには相当がっかりした様子でしたが、今日は気持ちを切り替えて強い決意を見せてくれました。好スタートを切り、ウエットで優勝経験のあるカル・クラッチローとバトルし、ヤマハ・ファクトリーにも近づいていきました」

「彼の努力に感謝し、いつかもう一度YZR-M1に乗るチャンスが巡って来るよう祈ります。今日の成果が、今後のますますの活躍を後押しすることを期待し、来週のWorldSBK最終戦では表彰台を目指してほしいと思っています。Monster Yamaha Tech3 Teamのみんなに感謝。これからともにヨーロッパへ戻り、束の間の休日を楽しんでからバレンシアに臨みたいと思います」


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