スペインのバレンシア(リカルド・トルモ)サーキットにて、2018年シーズンに向けたMotoGPのオフィシャルテストがスタートした。テストは午前10時にスタート、ドライコンディションの下、午後5時まで走行が行なわれた。
初日のトップタイムを記録したのはマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)。ビニャーレスは、10回のコースインでトータル80周を回り、残り42分となった16時18分すぎの60周目に1分30秒189のファステストラップを記録、トップで初日をスタートした。
それまでリーダーボードのトップにつけていたヨハン・ザルコ(ヤマハ)は15時30分すぎに1分30秒389を記録。ビニャーレスに逆転されたものの、7回のコースインでトータル53周を回り、2番手と好位置につけた。
3番手に1分30秒501でマルク・マルケス(ホンダ)。マルケスは11時39分すぎにファステストを記録して、ザルコに逆転されるまでリーダーボードのトップをキープ。11回のコースインでトータル70周を回った。
バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は1分30秒519で4番手。ロッシは12時直前、2回目のコースインの4周目に10コーナーで転倒、マシンが大破したが、ロッシ自身は40分ほどでマシンを乗り換えて再びコース出ると、トータル63周を回り、残り51分となった49周目にベストラップを記録した。
ドゥカティにマシンを乗り換えたジャック・ミラー(ドゥカティ)はコースオープン直後から周回を重ね、トータル57周を回り、54周目に1分30秒635でドゥカティ勢トップとなる5番手につけた。
MotoGP公式デビューとなった中上貴晶(ホンダ)はトータル76周を回り、66周目に1分32秒723を記録、ルーキートップの17番手で初日を終えた。
同じくMotoGPルーキーでMoto2チャンピオンのフランコ・モルビデリ(ホンダ)はトータル78周を回り、76周目に記録した1分32秒762で18番手。負傷欠場したトーマス・ルティ(ホンダ)の代役としてテストに参加した高橋巧(ホンダ)はトータル55周を回り、自己ベストとなる1分33秒569を記録したが、その翌周の残り1時間25分で転倒を喫し19番手。ルーキーのハビエル・シメオン(ドゥカティ)はセッション序盤に転倒を喫したが、1分34秒242で20番手。
アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)はセッション序盤にハイサイド転倒、タイムを記録することなく初日の走行を終えた。
アンドレア・イアンノーネ(スズキ)とアレックス・リンス(スズキ)はウイルス性の胃腸炎にかかり、そろって初日の走行を見合わせた。
また、ヤマハは初日のテストから新たな空力カウルを投入。ビニャーレスとロッシが新型のカウルをつけて走行を行った。
以下、バレンシアオフィシャルテスト初日のタイム結果。