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MotoGP ニュース

投稿日: 2018.04.09 14:36
更新日: 2018.04.09 14:50

MotoGP:“厄介な日曜”を過ごしたマルケス、ロッシとの接触は「故意ではない」

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MotoGP | MotoGP:“厄介な日曜”を過ごしたマルケス、ロッシとの接触は「故意ではない」

 MotoGP第2戦アルゼンチンGPのMotoGP決勝レースはスタート前から混乱した。ウエットパッチが残る微妙なコースコンディションのなか、ウエット宣言で進められていたスタート進行。スリックタイヤを履いていたポールポジションのジャック・ミラー(アルマ・プラマック・レーシング)を除いた全ライダーがピットに戻り、ピットスタートを選択したのだ。この事態に、スタートはディレイする。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)もピットに戻ったそのひとりだった。

 マルケスは序盤にスタート時のエンジンストールが原因でライドスルーペナルティを受け、後方からの追い上げのレースとなる。そして順位を上げている最中、アクシデントは起きた。残り4周、6番手を走行していたバレンティーノ・ロッシ(モンスター・ヤマハMotoGP)にオーバーテイクを仕掛けたマルケスがロッシにヒット。コースの外に押し出されたロッシが転倒する原因となった。

「バレンティーノ(・ロッシ)とのアクシデントは、コースコンディションが原因なんだ」とマルケスはロッシとの接触について説明する。

「僕はウエットパッチに乗って、フロントがロックしてしまった。それでブレーキを離し、コーナーを曲がり切ろうとしたよ。バレンティーノとの接触を避けるべく最大限の努力をした。バレンティーノがクラッシュしたとき、僕はすぐに謝った。これはレースアクシデントなんだ。今日はとても厄介な日曜日だったよ」

「もちろん、僕は今日、いくつかの間違いを犯した。それはわかっているよ。ただ、いくつかの間違いはグリッド上でレースディレクションによってもたらされたし、それ以外は難しい状況のためだったんだ」

ところどころにウエットパッチが残る微妙なコースコンディションだった
ところどころにウエットパッチが残る微妙なコースコンディションだった

 マルケスが語るように、この日、マルケスがスタート前からアクシデントに見舞われていたことは確かだ。2度目のスタート進行の際、グリッドに着く前にホンダRC213Vのエンジンが停止した。

 押しがけで再びエンジンに火が入りスタートしたもののこれによってライドスルーペナルティを課され、それまでトップを走行していたマルケスは6周目にペナルティを消化し19番手にまでポジションを落とす。

「スタート前にエンジンに問題があって、エンジンがストップしてしまったんだ。バイクが再び動き出したとき、自分のグリッドに着くべきかピットに戻るべきか確信が持てなかった」

「ひとりのマーシャルが手を挙げてサムアップしてくれたから、グリッドに着いていいと思ったんだ」と、マルケスはこのときの様子を振り返る。「だから、ライドスルーペナルティのメッセージを見たときはなぜだかわからなかった」とも。

 その後、ペナルティを消化しコースに復帰したマルケスは、後方からの追い上げを開始する。しかし自身が語るように、マルケスは「いくつかの間違いを犯した」。

 ロッシとの接触以前、9周目にアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)のインをつきオーバーテイクを仕掛けた際にも、マルケスはアレイシ・エスパルガロと接触しながら抜き去っている。

 最終的にマルケスは5位でチェッカーを受けたが、ロッシとの接触がペナルティの対象となった。リザルトに30秒が加算され、マルケスは18位で波乱のアルゼンチンGPを終えている。

「これだけは言える。僕のキャリアのなかで、故意にほかのライダーに当たったことは決してない」そう今回の“接触劇”について語るマルケス。とはいえ、一時は沈静化していたようにも見えるマルケスとロッシの冷戦が、再び表面化するのはまぬがれそうにない。


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