前後はソフトレインを選択、オープニングラップでトップに浮上したマルケスは、前半は、チャンピオンシップを戦うホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)とバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)のポジションを確認しながら、4番手から5番手を走行。中盤に入ると、ハードレインを選択した選手たちのペースが上がる中で、ソフトを選択したマルケスは、タイヤを温存するため我慢の走りに転じました。そして、終盤になると一気にペースアップ。ラスト3周で3番手に浮上すると、今季9度目の表彰台を獲得しました。
マルケスは、今季5度目、通算63度目のポールポジション(PP)を獲得し、今大会の優勝候補の筆頭となっていました。しかし、レースウイークで初のウエットコンディションとなった決勝では、チャンピオンシップを最優先に考え、慎重な走りとなりました。その結果、今大会2位になり、総合2位に浮上したロッシに53点差、今大会17位でノーポイント、総合3位にダウンのロレンソに59点差をつけて、後半戦のスタートとなった2連戦を締めくくりました。
予選20番手から決勝に挑んだティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、序盤はペースが上がらず20番手を走行しましたが、リアにハードレインを選択したことから、後半になってペースアップ。次第に順位を上げて、最終的に10位でフィニッシュしました。
予選9番手から決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、ウエットコンディションでも苦戦。ペースが上がらず12位でフィニッシュしました。