MotoGPクラスでは前戦オーストリアGPでホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が今季3勝目を記録した。
ポイントリーダーのマルク・マルケス(ホンダ)はロレンソと最後までトップ争いを展開したものの、僅差の2位に終わったが、ランキングトップをキープ。ランキング2位につけるバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が6位に止まったこともあり、マルケスはロッシとのポイント差を59ポイント差に拡大した。
そして、優勝したロレンソが、ランキング3位に浮上。ロッシとの差は12ポイントに接近した。オーストリアGPで3位に入賞したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)がランキング4位に浮上、ロレンソとのポイント差は1ポイント。
一方、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)はオーストリアGPで12位に終わり、ドヴィツィオーゾから16ポイント差のランキング5位に後退。チェコGPで転倒ノーポイントが響く結果となった。ランキング6位以下は接戦だ。ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)がビニャーレスと8ポイント差のランキング6位、ヨハン・ザルコ(ヤマハ)がペトルッチから1ポイント差のランキング7位、カル・クラッチロー(ホンダ)がザルコと1ポイント差のランキング8位に続く。
クラッチローから19ポイント差のランキング9位にアンドレア・イアンノーネ(スズキ)、アレックス・リンス(スズキ)がイアンノーネから18ポイント差のランキング10位に続く。
中上貴晶(ホンダ)は前戦オーストリアGPで15位に入賞し、フランスGP以来となるポイントを獲得。ランキングは21位と変わらないが、シルバーストンは中上にとって、Moto2時代の昨年、優勝を経験しているコース。Moto2時代には2013年にポールポジションを獲得、2位入賞を果たし、2016年にも3位表彰台を獲得するなど、シルバーストンは得意とするコース。MotoGPクラスでは初レースとなるが、活躍に期待がかかる。
なお、チェコGPの決勝朝のウォームアップセッションで転倒、左鎖骨と首を負傷したためオーストリアGPを欠場したポル・エスパルガロ(KTM)だが、今レースも欠場することになった。KTMではSBKライダーのロリス・バズを代役として起用する。