2018年シーズンのMotoGPクラスでは、日本GPでマルク・マルケス(ホンダ)がチャンピオンを獲得。今シーズンのチャンピオン争いは終了した。
日本GPで転倒リタイアに終わったランキング2位のドヴィツィオーゾは、ノーポイントに終わったことにより、ランキング3位のロッシとのポイント差は9ポイントに縮まった。オーストラリアGPも含めて残り3戦、ランキング2位以下の争いにも注目が集まる。
昨年のレースではマルケス、ロッシらがトップ争いを展開。最後はマルケスがペースアップして抜け出し優勝、ロッシはビニャーレス、ヨハン・ザルコ(ヤマハ)と、ヤマハ勢同士で最終ラップまで接戦を繰り広げ、僅差でロッシが2位、ビニャーレスが3位となった。ドヴィツィオーゾは決勝序盤にラインを外して後退したこともあり13位に終わった。
第15戦タイGPで久しぶりに表彰台に立ち、復調の兆しが見えたマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)だったが、日本GPではその再現はならなかった。ビニャーレスはランキング4位に続くが、ロッシとの差は30ポイントに拡大している。
インディペンデントチームトップのランキング5位につけるカル・クラッチロー(ホンダ)は日本GPで2位に入賞し、ビニャーレスとのポイント差を7ポイントに縮めた。
クラッチローはフィリップアイランドを得意としており、2012年のテック3・ヤマハ時代に3位入賞、2016年には優勝している。また、インディペンデントチームのランキング争いは接戦となっており、ザルコがランキング6位、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)がランキング7位につけるが、クラッチローとザルコのポイント差は15ポイントに拡大、ザルコとペトルッチは同ポイントに並んだ。
日本GPを欠場したホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)はランキング8位に後退。ロレンソはオーストラリアGPも欠場することになり、代役としてランキング12位のアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)がロレンソのマシンを駆ることになった。
日本GPで3位表彰台に立ったアレックス・リンス(スズキ)はランキング9位に浮上。アンドレア・イアンノーネ(スズキ)は、日本GPでは好走を見せながら転倒リタイアに終わったため、ランキング10位に後退した。
ダニ・ペドロサ(ホンダ)はランキング11位。ラストレースまでオーストラリアGPを含めて3レース。フィリップアイランドはあまり得意でないペドロサだが、表彰台をめざす。
中上貴晶(ホンダ)は、日本GPでは12番グリッドからスタートしながら、スタート直後の接戦の中でポジションを落とし、追い上げのレースを強いられながら15位入賞、ランキング20位をキープしている。
中上は昨年のMoto2クラスではレース終盤まで2番手を走りながら、転倒リタイアに終わった。MotoGPマシンで初レースとなるフィリップアイランドでどんな走りを見せるかに注目だ。