2018年最後のオフィシャルテストとなるヘレステストを終えたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶。初日はホンダ勢トップ、2日目は全体のトップタイムを叩き出し「最高の形」でシーズンを締めくくる。
2018年は1年落ちの2017年型ホンダRC213Vでシーズンを戦った中上。11月20~21日に行われたバレンシアオフィシャルテストでは、チームメイトのカル・クラッチローが使用していた2018年型のマシンを駆り、総合8番手でテストを終えていた。
今回のヘレスでも2018年型のマシンを駆り、初日は67周走り57周目に1分38秒348をマーク。全体で3番手、マルク・マルケスに約コンマ2秒の差をつけ、ホンダ勢最速のタイムを記録した。
「初日はとても好内容で、非常に良いフィーリングで走ることができました」と語る中上は、初日のテストで新しいパーツを試したほか、グリップの改善にも取り組んだ。
「ニュータイヤとユーズドタイヤの両方で、ラップタイムがとても安定しています」
「リヤグリップの改善に取り組み、オーリンズの仕様違いのサスペンションや新しい部品などもいくつか試すことができました。いずれも好感触で、とてもいいフィーリングで走ることができました」
「しかし、ユーズドタイヤでもっと安定して走らなければならない、というのが今の自分自身の課題です。明日もいくつか細かいことを試す予定です。総じて今日は良い前進をできたので、充実した一日になりました」とヘレステスト初日は、上位のタイムを出したが、課題を残し2日目に臨む。