イギリス在住のフリーライター、マット・オクスリーのMotoGPコラムをお届け。オクスリーは、ホルヘ・ロレンソがレプソル・ホンダに加入することはMotoGPにおけるアイルトン・セナ対アラン・プロストの時代が到来すると予想しているようだ。
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マルク・マルケスは2018年シーズン、MotoGPの新時代において3つのタイトルすべてを獲得した。次に来るのはMotoGPにおけるセナ対プロストの時代だ。
25歳のマルケスは、新時代のライディング技術の王であることは、疑いの余地がない。マルケスはこの世のものとは思えないライディングスキルに、猫のような反射神経、そしてクルーチーフのサンティ・エルナンデスとHRCテクニカルディレクターの横山健男とともに問題を解決する能力によって2016年、2017年、2018年のタイトルを獲得したのだ。
よくできたファクトリーソフトウェアと、コーナーエントリーの際にとてつもないグリップを生み出すブリヂストンのフロントスリックがなくなり、2016年シーズンの開幕以来、ライダーたちは不安になり丸腰で取り残されてきたようなものだ。
その3シーズンの間、絶え間なく変化するタイヤと、標準以下の電子制御に、MotoGPライダーはレースごと、コースごとに適応しなければならず、かつてテクノロジーがやってくれていたことを自分たち自身の才能で行わなければならなかった。
その期間、マルケスは20戦で優勝、最も近いライバルであるアンドレア・ドヴィツィオーゾの11勝と比べて2倍近くの勝率を誇り、ロレンソの7勝と比べればほぼ3倍、マーベリック・ビニャーレスのちょうど4倍、またバレンティーノ・ロッシの約7倍の勝利を飾ったことになる。そして大抵はそれを最高とは言い難いバイクでやってのけたのだ。