2月6日からスタートした2019年初のMotoGPクラス公式テストが、8日、最終日を迎えた。トップタイムはダニロ・ペトルッチ(ミッション・ウィノウ・ドゥカティ)がマーク。総合結果としても、トップ4までドゥカティ勢が制する結果となった。また、ドゥカティが新しいフェアリングを登場させるなど、各メーカーの新型フェアリングによるテストも行われた。
3日目となったMotoGPクラスのセパンテストは、初日、2日目はコース上に姿を現さなかったブラッドリー・スミスが加わり、タイミングモニター上では26台が走行を実施。アンドレア・イアンノーネ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)とスズキのテストライダー、津田拓也は走行を行わなかったようだ。路面コンディションは終日、ドライだった。
開始早々のタイムアタックでトップに立ったのはペトルッチで、1分58秒239をマーク。2018年のセパンテストでホルヘ・ロレンソ(当時ドゥカティ・チーム)が記録した非公式タイム、1分58秒830を0.5秒以上も更新した。ペトルッチはその後クラッシュを喫したが、大きなダメージは負わなかったようだ。
このペトルッチに続き2番手につけたのがMotoGPクラスルーキー、フランセスコ・バニャイア(アルマ・プラマック・レーシング)で、バニャイアは1分58秒302を記録して前日の自己ベストから1秒5以上縮めている。
テスト開始から1時間を経過したころには、ペトルッチ、バニャイア、3番手にジャック・ミラー(アルマ・プラマック・レーシング)、4番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ミッション・ウィノウ・ドゥカティ)がつけ、トップ4をドゥカティ勢が独占。5番手に、2日目トップタイムだったマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が続いた。
ドゥカティはこの最終日、新たなフェアリングを投入。マシンの前部分を黒いカウルに包んだデスモセディチGPは、両サイドに空気をとおす形状を持つ3つのウイングが取り付けられていた。また、ホンダ、ヤマハ陣営も新しい空力カウルで走行を行ったようだ。
最終日のセパンテストは、序盤以降は上位陣に目立ったタイムの更新はなく、それぞれがテスト項目やレースを想定したロングランに取り組んだ。
初日トップタイムをマークしたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は、最終的に11番手どまり。周回数も39周と少なめで、現地情報によれば早めに走行を切り上げたということだ。マルケスは2日目終了後、左肩の状態悪化を語っていた。
また、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は3日間とおしてタイムを更新していき、最終日は1分59秒148をマーク。前日よりも0.5秒以上タイムを短縮し、3日間すべてトップ10圏内でテストを終えている。
3日間総合としてはペトルッチ、バニャイア、ミラー、ドヴィツィオーゾというドゥカティ勢トップ4に、ヤマハのビニャーレスが5番手に続き、最終的にドゥカティ陣営が席巻する結果となった。初日、2日目と2番手をキープしていたチーム・スズキ・エクスターのアレックス・リンスは3日目、総合ともに12番手でセパンテストを締めくくった。
次回MotoGPクラスの公式テストは2月23~25日、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われる予定だ。
以下、MotoGPセパンオフィシャルテスト3日間総合のタイム結果。