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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.04.15 14:05
更新日: 2019.04.17 16:05

SBK第4戦オランダ:バウティスタが開幕11連勝を記録。ファン・デル・マークが母国で表彰台に上がる

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MotoGP | SBK第4戦オランダ:バウティスタが開幕11連勝を記録。ファン・デル・マークが母国で表彰台に上がる

 通常であればレース2の前に行われるスーパーポール・レースが中止となったため、このレース2のスターティンググリッドも、土曜日のスーパーポールの結果が適用された。

 レース2は気温9度、路面温度15度のドライコンディションで行われた。ポールポジションからスタートしたバウティスタがこのレース2でもホールショットを奪った。ところが8番手スタートのレイが一気に2番手までポジションを上げると、そのままトップに浮上した。

 レイはバウティスタよりもわずかに速いペースで周回を重ねたが、6周目にはバウティスタがトップの座を取り戻し、ファステストラップを記録した。さらに3番手までポジションを上げていたデイビスもレイをパスして2番手に浮上するが、翌周にはレイが2番手に。この隙にロウズやファン・デル・マークもデイビスに迫り、ハスラムも含めた4名による3番手争いが繰り広げられた。

 トップに浮上したバウティスタは2番手のレイを1秒以上引き離してレース後半を迎える。その後ろではロウズとファン・デル・マークがデイビスとハスラムを引き離し、チームメイト同士で3番手を争っていた。

SBK第4戦オランダ マイケル・ファン・デル・マーク、アレックス・ロウズ(パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム)
マイケル・ファン・デル・マーク、アレックス・ロウズ(パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム)

 残り4周のところで、3番手に浮上したファン・デル・マークが2番手のレイに追いついた。ファン・デル・マークはレイよりも速いペースで周回し、残り2周のところでレイをパスして2番手に。両者のギャップは0.2秒のままファイナルラップに突入した。

 一方トップのバウティスタは後続とのギャップを開いて独走し、最終的には4.688秒の差をつけて開幕から11連勝を達成した。これにより、2018年にレイが打ち立てた歴代1位の連勝記録に並んだ。

 最後まで続いたファン・デル・マークとレイの2番手争いでは、レイがファン・デル・マークに仕掛けた際に両者が接触するシーンも見られた。最後はファン・デル・マークとレイが並んでホームストレートへ戻ってきたが、わずかにファン・デル・マークの方が前でフィニッシュし2位に。0.018秒差でレイが3位となった。

SBK第4戦オランダ アルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、マイケル・ファン・デル・マーク(パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム)、ジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)
アルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、マイケル・ファン・デル・マーク(パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム)、ジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)
SBK第4戦オランダ マイケル・ファン・デル・マーク(パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム)
マイケル・ファン・デル・マーク(パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム)

 ロウズが4位に入賞し、一時は表彰台圏内を走行したデイビスが5位。その後ろではBMW勢が並ぶような形でフィニッシュ。6位にライターベルガー、0.014秒差の7位にサイクスが入賞した。なお清成は5周目にリタイアとなった。

SBK第4戦オランダ マークス・ライターベルガー, トム・サイクス(BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)
マークス・ライターベルガー, トム・サイクス(BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)

 同日行われたスーパースポーツ世界選手権(WSS)第2戦では、フェデリコ・カリカスロ(BARDAHL Evan Bros. WorldSSP Team Y)が今シーズン初優勝を飾った。2番手スタートのカリカスロはオープニングラップで8番手までポジションを落としたが、他のライダーのミスもあって2番手までポジションを取り返した。最終ラップに入るとチームメイトのランディ・クルメンナッハをパスしてトップに浮上し、背後に迫るクルメンナッハを抑えて優勝を飾った。

 3位はトーマス・グラディンガー(Kallio Racing)で、5番手スタートの大久保光(Kawasaki Puccetti Racing)は7位でレースを終えた。

 またスーパースポーツ世界選手権300(WSS300)では2戦目を迎えた。日本人ライダーの岡谷雄太(DS Junior Team)はスーパーポールで上位を狙える状況だったものの、バイクのトラブルによりタイムを計測することができなかった。さらには悪天候によりLast Chance Raceも中止となったため、決勝レース進出は適わなかった。

■SBK第3戦アラゴン レース2 順位結果(21周)

Pos. No. Rider Team/Machine Time/Gap
1 19 A.バウティスタ Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R) 33’28.682
2 60 M.ファン・デル・マーク パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム(ヤマハYZF-R1) 4.688
3 1 J.レイ カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR) 4.706
4 22 A.ロウズ パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム(ヤマハYZF-R1) 10.073
5 7 C.デイビス Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R) 13.667
6 28 M.ライターベルガー BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR) 15.373
7 66 T.サイクス BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR) 15.387
8 91 L.ハスラム カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR) 20.915
9 54 T.ラズガットリオグル ターキッシュ・プセッティレーシング(カワサキZX-10RR) 22.922
10 81 J.トーレス チーム・ペデルチーニ・レーシング(カワサキZX-10RR) 23.518
11 11 S.コルテセ GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1) 28.286
12 2 L.キャミア モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR) 36.039
13 50 E.ラバティ チーム・ゴーイレブン(ドゥカティパニガーレV4 R) 36.539
14 33 M.メランドリ GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1) 36.895
15 21 M.ルーベン・リナルディ バーニーレーシングチーム(ドゥカティ パニガーレV4 R) 36.913
16 80 H.バルベラ Orelac Racing VerdNatura(Kawasaki ZX-10RR) 37.095
17 52 A.デルビアンコ アルティア・ミエ・レーシングチーム(ホンダCBR1000RR) 1’10.200
RET 23 清成龍一 モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR) 5 Laps(リタイア)

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