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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.05.22 23:19
更新日: 2019.05.22 23:31

2019年の鈴鹿8耐に挑むヤマハYZF-R1の開発状況。エンジンは「パワー、燃費も一回り大きく進歩」

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MotoGP | 2019年の鈴鹿8耐に挑むヤマハYZF-R1の開発状況。エンジンは「パワー、燃費も一回り大きく進歩」

 5月22日、ヤマハは7月25日~28日に鈴鹿サーキットで開催されるFIM世界耐久選手権(EWC)最終戦、鈴鹿8時間耐久ロードレースの参戦体制を発表。この発表会のなかで辻幸一MS開発部長とチームを率いる吉川和多留監督が、鈴鹿8耐を戦う2019年型ヤマハYZF-R1の開発状況とレース戦略を明かした。

 2019年は、1985年の鈴鹿8耐に参戦したヤマハTECH21(テック21)チームの復刻カラーをまとったYZF-R1で鈴鹿8耐5連覇に挑むヤマハ。ファクトリー体制のYAMAHA FACTORY RACING TEAMは、鈴鹿8耐4連覇を果たした中須賀克行、アレックス・ロウズ、マイケル・ファン・デル・マークの布陣を継続して参戦する。

ヤマハTECH21チームの復刻カラーをまとったYZF-R1
ヤマハTECH21チームの復刻カラーをまとったYZF-R1
アンダーカウルに掲げられた資生堂とテック21のロゴ
アンダーカウルに掲げられた資生堂とテック21のロゴ

 使用するマシンは、2015年にフルモデルチェンジを果たした8代目YZF-R1で、同モデルは2019年で5年目を迎える。

 会場に登場した辻部長は「2015年にファクトリー活動を再開して以来、鈴鹿8耐で4連覇を果たしていますが、楽に勝てたレースはひとつもありません。ご支援いただいてるスポンサーのみなさま、チーム、スタッフ、会場に来られるファンの声援で、4連覇を成し遂げられたものと考えています」とあいさつし、マシンの開発状況を説明した。

「(YZF-R1の)現行モデルでの参戦は今年で5年目を迎えることになります。5年目ということで古いと感じるとは思われますが、そうではありません。まだまだR1は進化を続けています」

2019年型はエンジンのパワー、燃費、信頼性が向上しているという。
2019年型はエンジンのパワー、燃費、信頼性が向上しているという。

「エンジンに関しては、パワー、燃費も一回り大きく進歩させ、それに伴う信頼性も確実なものにしています」

「車体については、マシンのバランスを少し変えることができ、タイヤによりやさしいマシンに仕上げることができたため、昨年と比べ、より安定したタイムを刻むことができると確信しています」

「ピットワークについては、これまでの経験を活かして現在もなおコンマ1秒を短縮するために日々努力しているところです」

2019年の鈴鹿8耐を戦うヤマハYZF-R1
2019年の鈴鹿8耐を戦うヤマハYZF-R1

 2019年の鈴鹿8耐は2年目を迎えるホンダのファクトリーチームや、今年復活を果たすカワサキのファクトリーチームがヤマハの5連覇阻止を狙っている。このことにつていは「2019年の鈴鹿8耐はライバルチームとの競争が例年にも増して激化していると感じています。少しのミスもゆるされない状況というのが言わずもがなです」と辻部長。

「そういうなかで、ヤマハの最大の強みというのは熟成したYZF-R1。そして、どこにも負けないチームワークの良さ。これにつきます」

「マシン、チームが一丸となって5連覇を目指す。さらに、中須賀選手も好調を維持しています。鈴鹿8耐に向けては、ギヤを1弾も2弾上げて合わせてくれると信じています」

 また、2019年の鈴鹿8耐を制するために、決勝レースは220周という周回数を目標に掲げているという。


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