2018年のイタリアGPで、ロッシはポールポジションからレースをスタートした。そしてその2年前は、エンジンがブローするまではレースで首位を走っていたのだから、2019年のイタリアGPの内容はひどくショックだったようだ。
「2016年には絶望を感じた。エンジンが壊れるまでは、レースで勝てるところだったからだ。でも僕はポジティブだった。なぜなら僕は速かったからね。今年、僕は遅かったから絶望しているし、いっそう惨めだよ」
ロッシはストレートスピードで苦戦しているだけではない。イタリアGPでは、ロッシはフロントの感触をよくつかめていなかったため、コーナーをアタックする際に自信が持てず、ヤマハYZR-M1のコーナースピードを活かすことができなかった。
「スタート直後から色々な面で苦しんでいた。(ギヤを)3速から4速、5速へと変えていっても、みんなが僕をオーバーテイクしていく。他のヤマハ勢さえもだ」
「これが大きな違いだ。それにコーナーからコーナーへの加速についても苦戦している。トップスピードのことだけではないんだ」
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