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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.07.12 19:55
更新日: 2020.02.13 14:00

ザクセンリンクで開幕戦を迎えた電動バイクレースMotoE、ライダーたちが語るマシンの課題とリスク

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MotoGP | ザクセンリンクで開幕戦を迎えた電動バイクレースMotoE、ライダーたちが語るマシンの課題とリスク

 電動バイクによるチャンピオンシップ、FIM Enel MotoE World Cup(FIMエネルMotoEワールドカップ)の開幕戦が、7月5~7日、ザクセンリンクで開催のMotoGP第9戦ドイツGPに併催で行われた。初の公式レースのなかで、ライダーたちは電動バイクレース、そして電動バイクにどのような印象を抱いたのか。今回は3人のライダーに話を聞いた。

 MotoEは、MotoGPをプロモートするドルナスポーツが2019年より新設した電動バイクによるチャンピオンシップで、2019年シーズンは4戦6レースが予定されている。イタリアの電動バイクメーカー、エネルジカ・モーターカンパニーのエネルジカ・エゴ・コルセのワンメイクマシンによって争われ、タイヤサプライヤーはミシュランが務める。

 電動バイクのレースとなると、気になるのはその乗り味だ。MotoEにエントリーするのは、これまでMotoGPのようなプロトタイプマシンやスーパーバイク世界選手権(SBK)、スーパースポーツ世界選手権(WSS)、FIM世界耐久選手権(EWC)などの市販車ベースのレーシングマシンで戦ってきたライダー18名。2019年シーズンは、EWCなどとダブルエントリーするライダーもいる。内燃機関のバイクでレースをしてきたレーシングライダーにとって、電動バイク、エゴ・コルセはどのような印象だったのだろう。

 MotoEの開幕戦ポールシッターであり、記念すべき最初のウイナーとなった23歳のフィンランド人ライダー、ニキ・トゥーリ(アジョMotoE)に予選会見後、エゴ・コルセという電動バイクのおもしろさについて聞くと、このように語った。

MotoEの初レースで初ポール・トゥ・ウインを飾ったトゥーリ
MotoEの初レースで初ポール・トゥ・ウインを飾ったトゥーリ

「(エゴ・コルセは)新しいバイクだからおもしろいよ。ただ、パワーの使い方には注意しないといけない。バイクがとても重いから。1コーナーでの(パワーの)使い方とかね。これがとっても重要なことなんだ」

 エゴ・コルセの最低重量は260kg。レギュレーションで定められた1000ccのMotoGPマシンの最低重量が157kgなので、比べると100kg以上重いことになる。重さについては決勝レース後、話を聞いたセテ・ジベルナウ(ジョイン・コントラクト・ポンス40)も同意見だ。

 ジベルナウはMotoE参戦により、10年ぶりにロードレース世界選手権(WGP)の舞台に復帰。MotoE開幕戦では、9位でフィニッシュしている。

10年ぶりに電動バイクレースMotoEでロードレース世界選手権に復帰したジベルナウ
10年ぶりに電動バイクレースMotoEでロードレース世界選手権に復帰したジベルナウ

「(内燃機関のバイクと電動バイクは)とても似ている。マシンはとてもおもしろいし、楽しいよ。(エゴ・コルセは)バッテリーで動いているというだけさ。けれど、重い。それが大きな違いだ」

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