スーパーバイク世界選手権(SBK)の2020年シーズンに向けたウインターテストがスペインのモーターランド・アラゴンで11月14日から2日間行われ、スコット・レディング(Aruba.it Racing – Ducati)が非公式ではあるが総合トップタイムをマーク。王者のジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)は総合3番手で終えている。
アラゴンテストにはKawasaki Racing Team WorldSBK、Aruba.it Racing – Ducati、Pata Yamaha WorldSBK Team、GRT Yamaha WorldSBK Junior Team、BARNI Racing Teamの5チームが参加した。
初日は早朝に雨が降ったため、ウエットコンディションでセッションがスタート。序盤はほとんどのライダーが走行を見送っていた。しばらく時間が経過したあと、2020年からドゥカティに加入したレディングがコースイン。SBK仕様のドゥカティ・パニガーレV4 Rを初めて走らせる。
正午以降、路面は徐々に乾き始め、午前中に走行を見送っていたライダーもコースイン。カワサキのレイとアレックス・ロウズ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)も走行を開始した。
初日トップタイムとなったのはディフェンディングチャンピオンのレイだった。レイは27周走り1分50秒416を記録して初日を最速で終えた。2番手は51周を走り1分50秒868を記録したレディング。3番手には39周を走り、1分50秒941を記録したマイケル・ファン・デル・マーク(Pata Yamaha WorldSBK Team)と続いた。
2日目もウエットコンディションで走行がスタート。この日もレディングはドゥカティ・パニガーレV4 Rの感触をつかむために積極的に周回を重ねた。一方、カワサキのレイは路面コンディションが終日改善されなかったため、2日目は走行を見送った。
2日目をトップで終えたのは60周を走り1分49秒929を記録したレディング。このタイムが2日間の最速だった。
2番手にチームメイトのチャズ・デイビス(Aruba.it Racing – Ducati)。デイビスは30周を周回し、1分50秒185をマークした。3番手は50周を走り1分50秒653を記録したロウズが続いた。
カワサキからヤマハへ移籍したトプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha WorldSBK Team)は、初日は47周を走り1分51秒313で5番手、2日目は36周を走り1分50秒657で4番手。ホンダからドゥカティのマシンに乗り換えたレオン・キャミア(BARNI Racing Team)は初日に37周を周回して1分52秒902で8番手、2日目は4周にとどめ2分03秒047で8番手でテストを終えた。
2回目のウインターテストは、2週間後にスペインのヘレス・サーキットで行われる。2日間のタイム結果(非公式)は以下の通り。