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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.11.17 12:17
更新日: 2019.11.18 15:09

MotoGP:バレンシアに姿を現した右肩手術後の中上貴晶。気になる怪我の回復具合、そして来訪の理由は……

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MotoGP | MotoGP:バレンシアに姿を現した右肩手術後の中上貴晶。気になる怪我の回復具合、そして来訪の理由は……

 右肩の手術、そしてリハビリによりオーストラリアGP以降の3戦を欠場中である中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)が、MotoGP 2019年シーズンの最終戦、バレンシアGPを訪れている。11月16日(土)、リカルド・トルモ・サーキットに姿を現した中上が、この来訪の理由と手術後の経過、そして2020年のセパンテストに向けた展望を語った。

 ジャーナリストたちの前に、中上は黒い固定具で右肩を吊って現れた。10月末に右肩を手術し、現在はリハビリを少しずつスタートさせながら療養中の中上が、なぜバレンシアGPを訪れたのか、その目的には注目せざるを得ないだろう。奇しくもレプソル・ホンダ・チームのホルヘ・ロレンソが、電撃引退会見を行ったのが14日の木曜日。その後任は誰になるのか、という話題がバレンシアGPのレースウイークに吹き荒れている真っただ中なのだ。

 しかし、中上自身が語るところによれば、今回の来訪の理由は、それとはまた違うところにあるという。中上にとってもロレンソ引退の報は驚きだった、ということだ。

「ただチームにあいさつをしたかったんです。ここに来たそれ以上の理由はありません。日本GP後、(翌週開催の)オーストラリアGPへ向けて多くのスタッフが日曜の夜に日本を発つのでとてもせわしなかったんです。もともとバレンシアに来る予定はなかったんですが、手術後の経過が順調でしたし、ドクターから許可も下りたものですから。月曜には日本へ帰ります」

 日本GPの参戦を限りに、中上は2019年シーズンの残りの3戦を欠場している。オランダGPの転倒により負った右肩の怪我。レースごとにひどくなっていく状態に、右肩へメスを入れて治療とリハビリに専念し、2020年2月に行われるセパンテストからの復帰を目指すというのがその理由だった。

「手術は成功しました。まだ手術から2週間しか経っていませんが、日ごとに、とても少しずつですが、回復しています」

 3日前に抜糸を行い、現在では少しずつリハビリにも取り組んでいる。まだ初歩的な動きしかできず、腕を上げるだけでも一苦労だというが、それでも経過は順調のようだ。

 中上が受けた手術は、主に右肩の不安定症を糸などで締め上げ、補強するもの。回復に時間がかかるとわかっていたからこそ、シーズンの残り3戦を断念し、未来のために身体の状態を万全に戻すことに専念した。「早めに手術をしてよかったと思います」

「肩関節は極端に言えば360度動かせる、非常に繊細な動きをしています。繊細な分、時間をかけ、無理な動きはせずに休む期間を作らないといけません。時間はかかる怪我をしてしまいましたね。ストレスはありますが、そういうことがわかっていたからこそ、早めに手術をして、2月に向けて日々必死に頑張っているところなんです」

 年明け1月下旬には、サイズの小さなバイクに乗り始めたいと考えているということだ。

■セパンテストから本格始動の中上、2020年は2019年型ホンダRC213Vをライド


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