11月19日、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は2020年シーズンのロードレース世界選手権における各クラスの暫定エントリーリストを発表した。
MotoGPクラスには11チーム22名、Moto2クラスには15チーム30名、Moto3チームには15チーム31名がエントリーを承認されている。
最高峰のMotoGPクラスは、ほとんどのライダーが2年契約を結んでおり、2020年のライダーラインアップは大きく変動しないと思われていた。
しかし、レプソル・ホンダ・チームから参戦していたホルヘ・ロレンソが2019年シーズン限りで引退することから、Moto2チャンピオンを獲得したアレックス・マルケスが新たに加入。
また、レッドブルKTMファクトリー・レーシングから参戦していたヨハン・ザルコが離脱することから、KTMの2チームもラインアップが変わり、ブラッド・ビンダーがKTMファクトリー、イケル・レクオーナがレッドブルKTMテック3に昇格する。
日本人ライダーの中上貴晶はLCRホンダ・イデミツから継続参戦する。
Moto2クラスは、唯一の日本人ライダーである長島哲太がエントリー。長島はSAG(ストップ・アンド・ゴー)レーシングチームから参戦予定だったが、レッドブル・KTM・アジョから参戦することになった。
EG 0,0 MARC VDSは、アレックス・マルケスが急きょMotoGPに昇格することになり、シートがひとつ空いている。
Moto3クラスの日本勢は6人で、鈴木竜生、小椋藍、鳥羽海渡、佐々木歩夢が来季も参戦するが、佐々木はレッドブル・KTM・テック3に移籍、鳥羽はレッドブル・KTM・アジョに移籍することとなった。
新たにフル参戦するふたりはエストレージャ・ガリシア・0,0から参戦する山中琉聖、ホンダ・チーム・アジアに加入した國井勇輝だ。
ハスクバーナは、Moto3に復帰し、アロンソ・ロペスとロマーノ・フェナティが参戦するSTERILGARDA MAX RACING TEAMにマシンを供給する。
バリー・バルトゥスは2020年5月3日に出走最低年齢となる16歳の誕生日を迎えるので、誕生日までのシーズン序盤戦は欠場する。
2018~2019年にフル参戦していた真崎一輝は、CEV Moto3ジュニア世界選手権に戦いの場を移し2019年のチャンピオンチームであるTeam LaGlisseに加入することとなった。
以下が2020年ロードレース世界選手権、3クラスの暫定エントリーリスト。