2017年のスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するKawasaki Racing Team(カワサキ・レーシング・チーム)のライダー、ジョナサン・レイとトム・サイクスが鈴鹿8時間耐久ロードレースへの思いを語った。
2016年シーズン、カワサキはSBKで12勝を挙げメーカータイトルを2年連続で獲得。個人では、レイが498ポイントを獲得し2年連続チャンピオンに輝き、サイクスが447ポイントでランキング2位を獲得した。
そんなカワサキのSBKライダーふたりが日本に来日。東京・お台場の「Kawasaki Robostage(カワサキ・ロボステージ)」で行われたプレスカンファレンスで、SBKの2016年シーズンを振り返るとともに、来季40回目の開催を迎える鈴鹿8耐に関して語った。
16年シーズンも序盤から速さを見せていたレイ。しかし、16年シーズンは「多少限界を感じたところがあった」という。
「今年はまったく新しいニンジャ(ZX-10R)だったから、マシンを理解するのに苦労した。だけど、一歩ずつ努力をしてチャンピオンを獲ることができた」
「マシンの理解が1年にも満たないなかで勝つことできたというのは非常に大きな自信になったよ」
11月中旬にスペイン・ヘレスで行われたMotoGPとSBKの合同テストで、レイが2日目にMotoGPのサーキットレコード1分38秒735よりも速い1分38秒721を記録。MotoGPマシンのタイムを上回り、総合トップに立つという驚速ラップを刻んだ。
この結果を受けて「これで三連覇は確実ですか?」と問われると、レイは「MotoGPとの比較というのはあまり好きじゃないけど、ヘレスではチームが用意してくれたマシンが非常に速かったからうれしかった。当然17年シーズンに向けて大きな勇気になると思っているよ」と控えめのコメントに終始した。
そんなレイのチームメイトであるサイクスは、16年シーズンをランキング2位で終え、メーカータイトル獲得に大きく貢献した。