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クルマ ニュース

投稿日: 2019.04.16 16:40
更新日: 2019.04.17 10:42

アウディ、近未来シティカーのビジョンを示した『AI:ME』を上海モーターショーで発表

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クルマ | アウディ、近未来シティカーのビジョンを示した『AI:ME』を上海モーターショーで発表

渋滞から隔離された豪華なハイテクコントロールセンター:インテリア

 Audi AIは、クルマの使い方を根本的に変え、車内で過ごす時間をより価値あるものに変えてくれます。クルマは、家庭と職場に次ぐ「第3の生活の場」としての役割を徐々に高めていくことになるでしょう。そのため、アウディのデザイナーは、アウディAI:MEを製作するにあたって、エクステリアだけでなく、インテリアも同様に重視しています。従来のようにドライバーと車両間の繋がり(つまり、ステアリングホイール、インストルメントパネル、ペダル類)ではなく、自動運転機能を搭載したクルマの中で過ごす乗員の時間に、さらなる焦点が当てられました。このような理由によって、ステアリングホイールなどの制御装置は、エレガントで洗練された方法で格納することができます。その後、格納スペースの表面は、オープンポア仕上げのウォールナット ウッドパネルで完全に覆われます。

 自動運転車では、以前よりも積載スペースの重要性が増加するでしょう。アウディAI:MEには、コックピットカバーやフロントシート間の広いスペースに革新的な機能が隠されています。ここでは、マグネットがカップホルダーとして機能し、必要に応じて金属製のコップやプレートを保持します。自動運転機能を搭載したアウディAI:MEで走行している間、乗員はリラックスして食事を楽しむことができます。

 たとえ何をしていても、乗客はいつでも快適なシートポジションを設定することができます。フロントシートはクラシックなラウンジチェアにヒントを得たもので、暖色系のグレーの布地で装飾された、幅広く心地よいシートクッションを特徴としています。滑らかな曲線を描く背もたれは、垂直のキャリアと一緒にシートクッションに取り付けることができるように設計されています。ペダルを踏む必要がない場合、ドライバーは、長椅子のようにダッシュボード下のサポートに足を乗せることができます。クルマのサイドに広がるリヤのベンチシートは、乗員が自分の好みに応じてシートポジションを自由に変えることができます。

 水平方向に角度が付けられたサイドウィンドーは、インテリアの大きな特徴となっています。このデザイン要素は、Audi AIconから流用されたものです。このサイドウィンドーは、乗員に明確な人間工学的利点を提供します。乗員は、腕をドアレールに乗せて、アームレストのように利用することができます。また、視覚的な面でも、インテリアに広々とした印象を生み出すことに成功しています。

 クルマと乗員のコミュニケーションや対話は、アイトラッキング、音声入力、ドアレールに設置されたタッチパッドを使って操作します。それらは人間工学的に配置され、インテリアの装飾パネルと一体化されているため、通常は見えないようになっています。照明機能は、乗員が近づいたときにのみ作動し、ユーザーの視線を操作パネルに誘導します。

 フロントウィンドー下部には、車両の全幅にわたって、3次元マルチファンクションOLEDモニターが設置され、主にアイトラッキングコントロール機能によって、車両とのやり取りを行うことができます。例えば、ナビゲーションやインフォテインメントといった良く使われる機能は、目の動きで起動させることが可能です。その後、バックグランドから、詳細な機能を設定するためのメニューが3Dモニター上に表示されます。

 インフォテインメントシステムの映像を出力するVRゴーグルは、車両に標準装備されています。乗員はVRゴーグルを使用してインターネットを閲覧したり、映画を見たり、対戦ゲームを楽しむことができます。これらのすべてが、乗員にとって特別な体験に変わります。アウディは、ラスベガスで開催されたCES 2019で、Holoride(ホロライド)システムによる、未来のクルマの可能性を示しました。ここでは、クルマの動きがセンサーシステムによって検知され、それらがゲームの視覚的な動きに反映されます。それによって乗客は、これまでにないアドベンチャー体験を楽しむことができます。

 アウディAI:MEのインテリアは、単なる移動のためだけの空間でなく、数多くのハイテク装備によって、豪華な雰囲気を味わうことができるラウンジとしても機能します。これらの機能は、乗員を周囲の交通環境から隔離するフィルターの役割を果たします。高品質なオーディオシステムは、アクティブノイズコントロール機能を使用して、車外のノイズを完全に抑制することのできるノイズ補正システムと組み合わされています。これにより、アウディAI:MEの乗員は、静かな室内でリラックスした時間を過ごしたり、コンサートホールにいるような臨場感で音楽を楽しんだりすることができます。

 インテリアのトリムパネルや構造材に関しても、家庭で慣れ親しんでいる素材が数多く使われています。そのうちの一部、例えばウッドやドアレールのタッチパッドなどは、リサイクル製品で作られています。ドアレールには、心地よい手触りが特徴のコーリアン(人工大理石)が採用され、テクニカルな印象を表現すると同時に、豪華でリラックスできる雰囲気も生み出しています。アウディAI:MEのインテリアは、自然なぬくもりと先進的なテクニカルエレメントが織りなす緊張感による、特別な雰囲気が創出されています。大きなガラス面積を備えたウィンドーとルーフエリアは、車内を明るい光で満たします。エレクトロクロマティックコントロール(電気により透明度が変化するスマートガラス)は、必要に応じて外部の光や熱の侵入を遮断します。ルーフエリアには、繊細な造りの木製のバーが棚状に設置されています。

 自動車の室内に、本物の植物を使用するのは、これが最初の試みです。過酷な都市環境では目にすることが少ない植物が車内に存在することにより、自然に対する親近感が得られると同時に、車内の空気の質を向上させるのにも役立ちます。また、洗練されたフィルター技術は、道路や街の不快な臭いが車内に侵入するのを防ぎます。

 ストレスレベルの重要なパラメーターを測定するシステムは、乗員の健康にも役立ちます。アウディAI:MEは、インテリジェントなアルゴリズムを採用することにより、ドライバーをより良く理解し、定められた方法で、乗員に提案する選択肢を改善し続けます。

アウディAI:ME/インテリア
アウディAI:ME/インテリア
アウディAI:ME/エクステリア・リヤ
アウディAI:ME/エクステリア・リヤ


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