全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6大会は11月19日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで13時から第18戦の決勝レースが行われ、2番手からスタートした菅波冬悟(B-Max Engineering 320)が今季2勝目をマーク。2位となった木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が2023年のチャンピオンを獲得した。
8時55分から行われた第17戦から3時間ほどのインターバルで迎えた第18戦は、2023年のシーズンラストレース。午前に比べて気温は上がったが、やや風があるなかで迎えた。このレースは11月18日に行われた第16戦の決勝結果でグリッドが決まっており、フロントロウにはこの大会で2連勝を飾っている木村がポールポジション、2番手には菅波が並んでいた。
迎えたスタートでは、木村がここでも安定したスタートをみせるも、富士大会以降スタートを得意としている菅波がダッシュを決め、1コーナーでは木村に並びかけていく。今回、菅波はフレッシュタイヤを残しており、これを知っていた木村も決して強引なブロックは行わず、2コーナーは菅波がトップで立ち上がった。
一方、木村の背後となる3番手に浮上したのは、チャンピオンに向けて可能性を残している平良。ただ木村、さらに菅波をかわし優勝しなければチャンピオンの可能性はない。序盤、平良は木村の背後につけプッシュ。1秒以内の戦いを続けたが、次第に2台のギャップは離れていった。
14周のレースで上位の順位が中盤以降は変動することはなく、菅波が鈴鹿サーキットで雨のなか優勝した第7戦以来となる2勝目を飾った。ファステストラップも菅波が獲得している。そして、2位でフィニッシュした木村が113ポイントを得て、2023年のドライバーチャンピオンを決めた。3位となった平良はタイトルには届かなかった。
2023年のスーパーフォーミュラ・ライツのタイトルは、チーム部門はB-MAX RACING TEAM、エンジンチューナー部門はジークフリート・スピース・モトーレンバウGmbHが獲得。第17戦でマスタークラスチャンピオンを決めていた今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が第18戦も優勝。B-MAX RACING TEAMは喜びに沸く週末となった。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第18戦もてぎ 決勝結果
Pos | Class | No | Driver | Car | Engine | Laps | Grid |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 53 | 菅波冬悟 | B-Max Engineering 320 | スピースA41 | 14 | 2 | |
2 | 50 | 木村偉織 | HFDP WITH B-MAX RACING | スピースA41 | 14 | 1 | |
3 | 1 | 平良響 | モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC | トムスTAZ31 | 14 | 4 | |
4 | 52 | I.オオムラ・フラガ | FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX | スピースA41 | 14 | 3 | |
5 | 36 | 古谷悠河 | Deloitte. HTP TOM’S 320 | トムスTAZ31 | 14 | 6 | |
6 | 37 | E.トゥルーリ | モビリティ中京 TOM’S 320 | トムスTAZ31 | 14 | 8 | |
7 | 35 | 野中誠太 | PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC | トムスTAZ31 | 14 | 5 | |
8 | 2 | 小出峻 | HFDP WITH TODA RACING | スピースA41 | 14 | 7 | |
9 | 10 | 小川颯太 | Rn-sports F320 | スピースA41 | 14 | 9 | |
10 | M | 4 | 今田信宏 | JMS RACING with B-MAX | スピースA41 | 14 | 10 |
11 | M | 30 | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 | スリーボンド東名TB14F3 | 14 | 11 |
天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ 菅波冬悟(B-Max Engineering 320) 1’45.757 10/14