全日本F3選手権は7月8日、富士スピードウェイで第12戦の決勝レースが行われ、スタート直後の1コーナーでカローラ中京 Kuo TEAM TOM’Sの2台が接触する波乱のなか、3番手スタートの高星明誠(B-MAX NDDP F3)が優勝を飾った。
8日8時30分から行われた30分間の公式予選を経て、迎えた13時30分からの第12戦決勝も富士スピードウェイの天候は晴天。爽やかな気候のなかで迎えたスタートでは、まさかの展開となっていった。
1コーナーにアプローチした2番手グリッドの宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F314)が、1コーナーにアウト側からアプローチしたポールスタートの坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)とマシンが重なるかたちになってしまい、2台はもつれ合うように1コーナーアウト側のグリーンにはみ出してしまったのだ。
これでトップに立ったのは、3番手スタートの高星明誠(B-MAX NDDP F3)。次いで大津弘樹(TODA FIGHTEX)が続き、混乱をうまく抜けた三浦愛(EXEDY B-Max F317)が3番手に浮上するが、1周目にアレックス・パロウ(THREEBOND)が三浦をかわし、高星、大津、パロウというトップ3が形成された。
コースに復帰したカローラ中京 Kuo TEAM TOM’Sの2台は、宮田が9番手で1周目を終えると、グイグイとポジションを奪回。一方、坪井はタイヤを破損し、ピットに戻ってしまう。また、4番手につけていた三浦は5周目に阪口晴南(HFDP RACING F316)にかわされ、5番手にドロップしてしまった。