2017 TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race [Clubman Series] 第5戦
予選から不運が続いた菱井將文 それでも見事に3位を獲得
開催場所:十勝インターナショナルスピードウェイ
開催日:2017年07月29日(土)~2017年07月29日(土)
昨年、熊本地震の影響で開催が中止された第5戦オートポリスの代替として、十勝スピードウェイでワンデーレースの2連戦が行われた。
大量のシリーズポイント獲得の可能性があることもあって、遠隔地であるというハンデを超えて、エントリー台数が大きく増えた。今シーズンは当初から十勝スピードウェイで2連戦が設定された。
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第5戦は、2連戦の第1レースということになる。ただしこの2連戦は変則的な構成になっていて、予選は1回のみで第5戦のスターティンググリッドが決まる。続く第6戦のスターティンググリッドは、第5戦のレース中のベストラップのタイム順で決まる、という形だ。
それだけにドライバーはシンプルに戦うだけでなく、第6戦を見据えた戦略が求められることになった。
●予選
シーズン開幕当初のマシン不調を解消してきた#75手塚祐弥選手(ブリヂストン)が先頭でコースインすると、1分37秒735をマーク。これは予想されていたポールポジションタイムに近いもの。
しかし、その直後に#500小野田貴俊選手(YH)が、1分37秒602でトップタイムを奪う。続いてアタックに入った#38神谷裕幸選手(YH)、#84橋本洋平選手(ブリヂストン)、#771菱井將文選手(ブリヂストン)も、10分の1秒以下に迫るものの、小野田貴俊選手を超えることができない。
その小野田貴俊選手は2度目のタイムアタックでさらにタイムアップ。しかし神谷裕幸選手が全てのセクターでベストタイムを叩き出し、小野田選手を100分の3秒上回り、見事に2戦連続のポールポジションを獲得。
3位に橋本洋平選手、4位に菱井將文選手、5位に手塚祐弥選手という結果となった。実は徐々にタイムアップしていた菱井將文選手だったが、そのアタック中に他車のコースアウトによって赤旗中断という不運もあった。
●決勝レース
スタートではポールポジションの神谷裕幸選手が好スタートを決め、それに予選3位の橋本洋平選手が続いた。
予選2位の小野田貴俊選手はやや遅れ、予選4位の菱井將文選手はそれに詰まる形で、後続のマシンに左右から挟まれる形で1コーナーへ。結果としてそこで7位にまでポジションを落してしまう。
逆に4位へとポジションを上げたのが手塚祐弥選手で、明らかにペースは速く、橋本洋平選手との激しい3位争いとなった。6周目、第3コーナーの進入で2台は接触し、橋本洋平選手はスピンしてコースアウト、コース復帰したもののリタイヤとなった。
トップ争いを繰り広げていた2台は、少しずつ神谷裕幸選手かリードを拡げていく展開。結局神谷裕之選手が2戦連続でポール・トゥ・フィニッシュを達成した。
手塚祐弥選手は3位でフィニッシュしたものの、橋本洋平選手との接触により30秒加算のペナルティを受け、11位。替わって3位には、少しずつポジションを取り戻していた菱井將文選手が入った。
●コメント
3位となった#771菱井將文選手(ブリヂストン)のコメント。
「スタートで前のマシンが出遅れて、それに付き合わされたので、1コーナーは左右でサンドイッチにされてしまったんですよ。それで5位にポジションを落してしまいました。そのスタートがなければ、タイヤのタレも少なかったので、前のマシンを追いかけることはできたと思います」
「ファステストを狙っていたんですが、残念ながら明日は5番手スタートなんで、ちょっと苦しいかなと思いますが、がんばります」