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国内レース他 ニュース

投稿日: 2017.08.01 06:30
更新日: 2017.07.31 18:22

ブリヂストン 2017年86/BRZ第5・6戦十勝 レースレポート

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国内レース他 | ブリヂストン 2017年86/BRZ第5・6戦十勝 レースレポート

2017 TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race [Clubman Series] 第6戦

手塚祐弥がポール・トゥ・ウィンで完全復活

開催場所:十勝インターナショナルスピードウェイ
開催日:2017年07月30日(日)~2017年07月30日(日)

 前日に行われた第5戦、#38神谷裕幸選手(YH)が2戦連続となるポール・トゥ・フィニッシュを決め、その速さを見せつけた。
 
 しかしハイレベルなドライバーたちがシビアなレースを繰り広げているのはプロフェッショナルシリーズも、クラブマンシリーズも変わらない。わずかな差が速さを生み、ドライバーたちの勢力図が入れ代わっていく。

 この第6戦は、いくつかの特別なルールが設定された。まず予選は行われず、第5戦の決勝レースでのベストラップのタイム順でスターティンググリッドが決まる。そして通常1レース4本が使えるタイヤは、この2レースについては合計6本の使用が許される。

 ベストラップは通常、決勝レースの2~3周目に記録される。その時に前車との距離があればいいが、詰まっているとタイムが出せない。しかし、あくまでもレースだから、前車との距離を開ければ、オーバーテイクが難しくなり、順位を上げることができない。
 
 6本というタイヤの数は1セット+2本なので、第5戦で使ったセットに対して2本交換することができる。その2本をどのように使うのか? その戦略も第6戦の注目ポイントとなっていた。

●予選

 第5戦のファステストラップを記録して第6戦のポールポジションを獲得したのは、#75手塚祐弥選手(ブリヂストン)。前車とのスペースが開いていたこともあり、意識して、しっかりとタイムを出してきた。
 
 それに次ぐタイムは#500小野田貴俊選手(YH)で2番グリッド、4番手となった神谷裕幸選手とのバトルを展開しながらマークしている。以下3番手に#84橋本洋平選手(ブリヂストン)、5番手から#771菱井將文(ブリヂストン)と、上位入賞者が並んだ形になった。
 
 2本のタイヤ交換については、ほとんどのドライバーは左側2本を選択してきた。これは右回りの十勝スピードウェイでは左側のタイヤに大きな負担がかかるためで、常識的な戦略ということがいえる。

#75手塚祐弥 2017年86/BRZ
#75手塚祐弥 2017年86/BRZ第6戦十勝

●決勝レース

 スタートから安定した速さを見せたのは、手塚祐弥選手だった。ベテラン小野田貴俊選手を上手く押さえ込みながら、少しずつリードを拡げていく。そして前日の勝者、神谷裕幸選手もまた3位へとポジションを上げ、2人を追う形になったものの、橋本洋平選手と菱井將文選手がぴったりと背後に付く。
 
 そして2周目、混戦の3台が激しい攻防を繰り広げた結果、3位に菱井將文選手、4位橋本洋平選手、そして神谷裕幸選手は5位へと後退した。
 
 セカンドグループのバトルによって、トップ2台は連なるように抜け出す。そんななかで4周目、橋本洋平選手が駆動系のトラブルによってリタイヤとなった。

 手塚祐弥選手がほんの少しずつ小野田貴俊選手を引き離していたが、5周目にその差は一気に拡がる。タイヤのグリップダウンに苦しみ、小野田貴俊選手は1周で約1秒ずつ遅れはじめ、そこへセカンドグループが追いついてきた。9周目に菱井將文選手に、10周目には神谷裕幸選手にも抜かれ、4位へ。
 
 結局、10周目には5秒近いリードを手に入れた手塚祐弥選手は、独走体制でチェッカーフラッグを受け、今シーズン初優勝を初のポール・トゥ・フィニッシュで飾ることになった

●コメント

 優勝した#75手塚祐弥選手(ブリヂストン)のコメント。
「昨日の第5戦のファステストを取ったことで、ポールポジションからスタートできました。オーバーテイクが難しいコースなので、有利でしたね」

「じつは第3戦富士スピードウェイが終わってから、タイヤのマネージメントのことについて、いろいろと勉強してきたんですよ。どうしてもタイヤへの負担が大きくなってしまうので、それを改善できないだろうか? それでいろいろと試してみて、クルマのセッティングからドライビングスタイルまで見直したのが、今回のレースで生きたと思います」

「レースは14周でしたけど、20周くらいまでは十分に使えると思います。自分としてもレベルアップできて、やっとPOTENZA RE-71Rを使いこなせるようになったと思うので、これからの後半戦もしっかり勝っていきたいと思います」


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