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国内レース他 ニュース

投稿日: 2017.10.03 10:30
更新日: 2017.10.03 17:35

86/BRZ:ブリヂストン 2017第8戦SUGO レースレポート

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国内レース他 | 86/BRZ:ブリヂストン 2017第8戦SUGO レースレポート

2017 TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race [Clubman Series]第8戦

幸運をしっかり掴んで橋本洋平が今季初優勝

開催場所:スポーツランドSUGO
開催日:2017年09月30日(土)~2017年10月01日(日)

 今シーズンも残すところ、あと3戦。TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第8戦が、9月30日~10月1日宮城県のスポーツランド菅生で開催された。
 
 クラブマンシリーズのエントリーは45台。これはSUGOのフルグリッドとピタリと同じで、過去最大のエントリー台数となった。

 高速コーナーとタイトな低速コーナーが織りまぜられたSUGOのコースは、オーバーテイクポイントが少なく、難しいコースレイアウトになっている。
 
 それはSUGOの走行経験の少ないクラブマンシリーズのドライバーにとっては影響が大きく、セッティングが決め切れずに安定したタイムが出せないドライバーも少なくなかった。

 シリーズチャンピオン争いは、シーズン中盤から強さを見せている#38神谷裕幸選手(YH)が3勝を挙げており、ここで優勝すれば場合によってはシリーズチャンピオンが決まる可能性もある。それを阻止するためにも、ブリヂストン装着勢は反撃の狼煙を上げる必要があった。

<予選>

 45台が同時に戦うクラブマンシリーズの予選、誰もが混雑することを予想していた。タイミング良くコースインしないと、タイムが出ない。
 
 開始早々にトップタイムを出したのは、#130松井宏太選手(YH)だったが、それをすぐさま神谷選手が上回る。さらに2度目のアタックで1分41秒374を出し、ライバルに強さを見せた。
 
 神谷選手に対抗したのは#75手塚祐弥選手(ブリヂストン)。金曜日に行われた専有走行でもトップタイムを出していたこともあり、PPの最右翼ではあった。
 
 しかしコースインするタイミングが悪く、アタックに入る前に遅いマシンをオーバーテイクする必要があり、その時にダーティーな路面でラバーを拾ってグリップダウンさせてしまい、結果0秒196届かずに2位。
 
 予選4位には、#84橋本洋平選手(ブリヂストン)が入った。混雑のなかでアタックしたタイムでは満足できず、一度クールダウンさせてからの再アタックを予選終了間際に決めて、手にしたポジションだった。

<決勝レース>

 オープニングラップで大きな波乱があった。4コーナーとそれに続くS字で、複数のマシンが絡んだクラッシュが発生。3台のマシンがコース上にストップしたため、セーフティカーが入った。
 
 しかし、実はそれよりも前に、すでに大きなハプニングが発生していたのである。4周目にセーフティカーが解除されると、再スタートはそのままのポジションでクリーンなものだった。
 
 しかし5周目、2位を走る手塚祐弥選手に対して、ジャンプスタートの判定があり、ドライブスルーペナルティが出た。そして8周目、今度はトップの神谷裕幸選手にもジャンプスタートの判定が下り、ドライブスルーペナルティとなったのだ。
 
 フロントローからスタートしたトップ2台が、いずれもドライブスルーペナルティを受け戦線から離脱、そこで繰り上がる形でトップに立ったのが、スタートで3位に上がっていた橋本洋平選手だった。
 
 残り3周ではあったが、その背後には#126庄司雄磨選手(ブリヂストン)が迫っていた。加速力に勝る庄司選手が激しくプッシュするものの、橋本洋平選手が巧みなブロックラインでオーバーテイクを許さない。
 
 結果、橋本洋平選手が今季初優勝。2位には#310長島大輝選手(YH)、3位に松井宏太選手という表彰台となった。

クラブマンシリーズで今シーズン初優勝した#84橋本洋平選手(ブリヂストン)のコメント

「スタートは特別良くなかったですけど、3番手スタートの選手が遅れて、それで3位に上がることができました。その後、ジャンプスタートで前の2台が消えて、トップに立つことになったんですね。スタートする前は優勝できるなんて思ってもいなかったので、本当に嬉しいです」

「路面温度が比較的高かったこともあって、タイヤはライバルよりもタイムが落ちにくくて、最後までしっかり走ることができました。終盤には加速力が高い庄司選手に激しく追い上げられたんですが、それでも何とかしのぐことができました」


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