■宿命の対決はどちらも僅差の争いに
日本のレジェンドたちによる対決も実現した。2017年にできなかった鈴木亜久里vs土屋圭市という『禁断の対決』がいよいよ実現。亜久里駆るARTA CR-Z GT、そして土屋圭市駆るARTA BMW M6 GT3の2台が、東コースを舞台にいよいよ展開された。
スタートはCR-Zを駆る亜久里がリードを広げるが、土屋駆るM6 GT3が途中リードを広げる。解説を務めた高木真一が「もうちょっと離れて!」と絶叫するなか、最後は亜久里が差をつめ、クローズフィニッシュ。ふたりの対決はまずは土屋が勝利を収めた。また、星野一義vs中嶋悟の『永遠のライバル対決』最終ラウンドは既報のとおり星野が“疑惑”の勝利を収めている。
『新生!鈴鹿GT〜300km×鈴鹿の新たな戦い〜』では、GT500マシン3台、GT300マシンが5台参加し、本番を思わせるレースを展開した。レースはバトンのRAYBRIG NSX-GTがリードし、小林可夢偉のDENSO KOBELCO SARD LC500、佐々木大樹のカルソニックIMPUL GT-Rが続く展開となるが、3台は順位を入れ替えながら周回を重ねていく。
しかし、東ショートコースで行われたデモレースではまさかの光景が。最終コーナーを立ち上がろうとしたバトンが、まさかのスピンを喫してしまったのだ。解説していたチームメイトの山本尚貴も「見なかったことにしてあげてください(笑)」と驚いていた。ただマシンにはダメージはなく、後方を周回していたGT300マシンにわずかに抜かれただけでコースに復帰。最後は3台が並んでチェッカーを受けていた。
■最後は8耐&10耐を見据えたデモランでフィナーレ
また、スーパーフォーミュラのルーキードライバーである松下信治、福住仁嶺、そしてUOMO SUNOCO TEAM LEMANSのオリバー・ローランドがデモランし、フェラーリF1の走行を終えた後は、いよいよフィナーレに。2018年は二輪の鈴鹿8耐、そして四輪では鈴鹿10時間が開催されるが、そのマシンたちが、夕暮れのなかデモランした。
二輪はル・マン式スタートで走行を開始した後周回。四輪では、Honda Team MOTULのNSX GT3を交えたGT3/JAF-GTカーたちがデモレースを展開し、8月の鈴鹿10時間を思わせるシーンを展開。最後は四輪、二輪がともにパレードし、花火とともに初日の幕を閉じた。
鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デーは、3月11日も行われる。