FIA-F4選手権はオートポリスで行われるはずだった第5戦の代替レースを含め、初めて3レース開催を富士スピードウェイで8月6~7日に実施。いずれも激しい暑さもライバルとなるなか、ドラマチックな展開がいくつも……。初優勝者がふたりも誕生し、またランキングトップも入れ替わることとなった。
■シリーズ初の1大会3レース開催
FIA-F4初の1大会3レース開催は、土曜日に予選を1回のみ、そして決勝も1回。日曜日にメインレースのスーパーGTを挟むように、2回の決勝を行うこととなった。それぞれのグリッド決定方法だが、第1レースは予選のベストタイム、第2レースはセカンドベストタイムで、というのは通常どおりながら、第3レースは第1レースのファステストラップ順で決められることに。また、タイヤも2セット使用可能とされた。
予選はポイントリーダーの小高一斗(FTRSスカラシップF4)が大半をリードするが、タイヤ温存でラスト5分で早々にピットイン。しかし、その直後にチームメイトの宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)が逆転し、第1レースのポールポジションを獲得するも、第2レースのポールポジションは小高の掌中におさまった。
「最後まで走った方が、タイムは出るよねって話をしていて、実際そうなって。2戦ともフロントロウですし、バトルを勉強できそうです」と小高。そして、宮田は「前回のSUGOで明らかなタイム差があったので、僕なりに理由をシミュレーターやビデオで解析してきた効果が現れたんだと思います」と語っていた。
さて、第1レースこと第5戦で、宮田と小高に続いたのは阪口晴南(HFDP/SRS/コチラレーシング)と石坂瑞基(HFDP/SRS/コチラレーシング)、大滝拓也(SRS/コチラレーシング)、そして河野駿佑(グッドスマイル初音ミクF110)。ちなみにタイヤは1セットが予選で使われたのは言うまでもないが、このレースのファステストラップで第3レースのグリッドが決まることもあり、ほとんどのドライバーがもう2セット目を投入していた。