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国内レース他 ニュース

投稿日: 2018.10.04 11:14
更新日: 2018.10.18 17:31

ThreeBond Racing 2018全日本F3選手権第7ラウンドSUGO レースレポート

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国内レース他 | ThreeBond Racing 2018全日本F3選手権第7ラウンドSUGO レースレポート

2018 JAPANESE FORMULA 3 CHAMPIONSHIP
RACE REPORT Vol.07

2018 全日本F3選手権
第15戦/第16戦/第17戦/第9戦
9月29日(土)/9月30日(日)
スポーツランドSUGO

 9月29日(土)~30日(日)、全日本F3選手権シリーズ第7大会(第15戦、第16戦、第17戦、第9戦)が、宮城県スポーツランドSUGOで開催された。今大会は、2度に渡って順延された第9戦の代替戦を含む、異例の1大会4レースイベントとなった。
 
 今大会では、公式予選で記録したベストラップタイムで第15戦、セカンドベストラップタイムで第16戦のスターティンググリッドを決定し、それぞれの決勝レース順位で第17戦、第9戦のスターティンググリッドを決定するという変則的なルールが適用される。

■公式予選

 週末のスポーツランドSUGOは天候が下り坂で、予報では土曜日には崩れ始め、早ければ夕方、遅くとも日曜日には雨が降り始めるとされていた。土曜日午前8時から予選セッションが30分間の予定で開始されると、笹原はまず1セット目のニュータイヤを装着してコースイン、早速ウォームアップにかかった。空には鉛色の雲が低く垂れ込み、気温は17度と想定より低いのでタイヤの発動は遅れる。
 
 通常よりもタイヤに負荷をかけて発熱を促しタイムアタックに備え、2周でタイヤを暖め3周目にタイムアタックにかかり1分13秒547を記録した。しかしこのときコース上でアクシデントのため赤旗が提示され、セッションが打ち切られていたのでタイムは無効となった。ピットに戻りセッション再開を待つ間、チームは2セット目のニュータイヤを装着、タイムアタックに備えた。
 
 規則上、ベストタイムとセカンドベストタイムを問われるので1回目のタイムアタックが無効となり、残り2回でタイムアタックを行なわなければスターティンググリッドが後退してしまう。チームは、日曜日に雨が降り、ドライタイヤでのレースは土曜日の2レースのみになると予想。1セット目のタイヤは赤旗の影響でそれほど消耗しなかったのでレース用とし、もう1セットを温存。残りの2セットを使ってセッション再開後2回のタイムアタックを行う作戦とした。
 
 午前8時17分、予選セッションが再開された。笹原は2セット目のニュータイヤでコースイン。8周目に1分12秒838、9周目に1分12秒661を記録して3番手につけ、ピットへ帰還した。チームは、笹原のインプレッションを聞きフロントのリバウンドストッパーを強め、サスペンションのリバウンドを抑制するセッティング変更を行ない、3セット目のニュータイヤを装着してコースへ送り出した。
 
 その後、セッティング変更によりフロントがより機敏に向きを変える感触になったことを確認。タイヤを暖めると14周目に1分12秒495、15周目に1分12秒248を記録。一旦4番手に下がっていたベストタイム順位を3番手に戻すと、チェッカーフラッグが振られる最終ラップにもタイムアタックを敢行、1分12秒628を記録して公式予選を終えた。この結果、第15戦、第16戦ともスターティンググリッドは3番手と決まった。

笹原右京(ThreeBond Racing)
笹原右京(ThreeBond Racing)

■第15戦 決勝

 土曜日午前11時25分から18周のシリーズ第15戦決勝レースが始まった。コースはドライコンディション。笹原は1セット残ったニュータイヤを装着してスターティンググリッドに付いた。笹原はこれまでスタートのクラッチミートの際、「食われ」気味であったことを考慮し、駆動をよりかける方向でクラッチミートを行った。ところが予想以上に駆動がかかったためにリヤタイヤがホイールスピンして加速に出遅れ、5番手まで順位を落としてしまった。
 
 ようやく加速した笹原は第1コーナーを#1金丸悠選手の背後で通過、その背後にぴたりとつけ、最終コーナーで十分に接近してストレートを駆け下ると3番手と0秒111差の4番手で1周目を終えた。勢いに乗った笹原は2周目の第1コーナーのインに飛び込み、#1金丸選手をかわして3番手へ進出、前を追った。2周目を終えた段階で前を走る2番手宮田莉朋選手との差は1秒973である。
 
 その後、背後の#1金丸選手をじりじりと引き離していくが、2番手#37宮田選手との間隔も周回毎に0秒2~0秒3ずつ開き、3番手単独走行となる。結局そのまま笹原は18周を走りきり、前回岡山国際サーキットで開催されたシリーズ第14戦に続き表彰台に上がった。


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