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国内レース他 ニュース

投稿日: 2018.10.19 07:02
更新日: 2018.10.19 10:13

OIRC team YTB 2018全日本F3選手権第8ラウンド富士 レースレポート

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国内レース他 | OIRC team YTB 2018全日本F3選手権第8ラウンド富士 レースレポート

OIRC team YTB
2018全日本F3選手権
第18戦、19戦(富士スピードウェイ)レースレポート

#8 YTB F318
ドライバー:片山義章(かたやま よしあき)
生年月日:1993年11月13日
身長:168cm
体重:65kg
血液型:O型

●最終戦は開幕戦へのプロローグ

 全日本F3選手権、第18-19戦は、FIA世界耐久選手権第4戦との併催で開催された。シリーズの最終戦に相応しい世界が見守るなかでの戦いは、ステップアップを狙う若者達にとって最高の見せ場ともなるレース。サーキットも世界戦仕様に模様替えされ、慣れ親しんだ富士スピードウェイがこの週末だけは、いつもと違う雰囲気に多くのファンが魅了された。
 
 金曜日の練習走行、午前中は霧雨のなかウエットコンディション、午後の2回目の走行では雨も上がりドライコンディション。すでにチャンピオンを決めている#36坪井翔(カローラ中京Kuo TOM’S)がセットアップ走行を続けるなか、一時トップに立った#8片山義章(OIRCteamYTB)は快調に周回を重ね1分34秒322の4位で走行を終えた。
 
「今日はとても気持ちよく乗れました。まだ少し詰めて行ける所も分かっているので明日はやりますよ見ててください」と自信の笑顔で答えてくれた。予選トップはただ1人33秒台に入れた#36坪井、以下2位~7位までが34秒台のなかコンマ6秒差以内にひしめいた。

【予選】走りは「気」から!

 心配された雨はなく、WEC練習走行直後に行われた予選は、開始早々から続々と1分34秒台に入るレースさながらの熱い展開で始まった。残り3分の段階で#8片山は1分34秒508の6位、ニュータイヤに履き替え入念にタイヤを温めながらアタックラップへと入っていく。
 
 1分34秒163昨日のタイムを上回るも7位、ライバル達の上げ幅が大きいなか、さらにもう1周のアタック、1分33秒640なんと3位を獲得して見せた。
 
 予選後インタビュー中にリチャードコーチから「髪型のおかげだな」と声をかけられ「散髪が良かったね」と記者から質問に「先週の鈴鹿でF1ドライバーがみんな短髪だったので、速いドライバーは髪の毛短くないといけないんだ! って思って切ったら本当に速くなりました」と歓喜に湧くピットで語った。

片山義章(OIRC team YTB)
片山義章(OIRC team YTB)

●譲れないバトルが明暗を分ける

第19戦 予選:3位 決勝:リタイア

 自身初の2列目からのスタート。前にいるのはTOM’Sの2台だけ、レッドシグナルが消え、1コーナーへと加速する、アウト側ポールスタートの#36坪井が、#37宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM’S)をけ牽制しイン側へ動くと、#37宮田がアウトへと進路を変え、背後についていた#8片山はすかさずインに飛び込んだ。
 
 2台は並んで立ち上がるも接触、#37宮田がスピンし、#8片山はフロントウィングの左側を破損させた。さらに、背後ではこの混乱を避けようと、ブレーキングをした#1金丸悠(B-MAX RACING)に#12笹原右京(ThreeBond Racing)が接触するなど波乱のスタートなった。
 
 #8片山は走行を続けるも、#93大湯都史樹(TODA RACING)、#2阪口晴南(TODA RACING)に抜かれ、破損したフロントウィングが路面を叩くようになり、「YOSHI、 YOSHI BOX! BOX!」とエンジニア・マットからのピットイン指示の無線が入り、フロントタイヤとフロントノーズを交換し、コースへ復帰するも周回遅れとなってしまう。
 
 #8片山のレースペースは良く、1台、また1台と前走車をパスしながら3位争いに追いついてしまうほどの速さ見せた。レースは#36坪井が優勝、2位には#2阪口、3位には#35河野駿佑(RS FINE)が歓喜の初表彰台を獲得した。


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