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国内レース他 ニュース

投稿日: 2019.04.26 16:08

86/BRZ第2戦:初2ヒート制の1戦で服部尚貴が2017年以来の勝利。第1ヒートは阪口良平が制す

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国内レース他 | 86/BRZ第2戦:初2ヒート制の1戦で服部尚貴が2017年以来の勝利。第1ヒートは阪口良平が制す

 4月20~21日、GAZOO Racing 86/BRZレースの第2戦がシリーズ初の2ヒート大会として、富士スピードウェイで開催された。プロフェッショナルシリーズの第1ヒートを制したのは阪口良平(大阪トヨタ86 Racing)で、第2ヒートは服部尚貴(OTG DL 86)が優勝。クラブマンシリーズではEXPERTクラスを橋本洋平(カーウォッチBS86 REVO)が、OPENクラスを安藤正明(C名古屋86 Racing)が、ともに2ヒートとも優勝を飾った。

 過去に独立した2レース開催はあった86/BRZレースだが、2ヒート制で争われるのは、今回が初めて。しかも、タイヤは予選から1セットしか使用できないとあって、「(タイヤが)最後まで保たない」、「残り溝が足りなくなって、再車検で失格になる」など、さまざまな噂が飛び交っていた。

 しかし結論から言えば、プロフェッショナルシリーズはドライバーがしっかりタイヤマネージメントを行っていたことで、ほとんど問題とはならなかった。一方で、クラブマンシリーズでは失格こそなかったものの、最後に厳しくなったケースも少なからず見受けられた。

 また、第1ヒートでリタイアするとピットスタートとなり、第2ヒートでリタイアすると第1ヒートで入賞しても、そのポイントは与えられないなど、独自の規定も設けられていた。

 プロフェッショナルシリーズでポールポジションを獲得したのは、クラブマンシリーズから移行2戦目の水谷大介(GR Tokyo Racing 86)。終了直前まで服部と菅波冬悟(OTG TN滋賀86)の師弟コンビが上位につけていたが、終盤に水谷と阪口が逆転し、菅波の前にも堤優威(ADVICSカバナBS 86)が割って入った。

「たまたまセットとコンディションと、自分のドライビングスタイルが今回の富士にマッチしたんじゃないかと。ただ、クルマはすごく良くて、自分はいつもお店にいるから、密にメカニックとコミュニケーションが取れる強みはあるかもしれませんね」と水谷。

 決勝第1ヒートでも水谷は好スタートを切って、1コーナーにトップで飛び込んでいったが、百戦錬磨のプロたちが、そのまま逃してくれようはずがない。背後につけた阪口が、まず2周目の最終コーナーで水谷をパス。3周目の1コーナーで服部に抜かれたまでは良かったものの、その先で「気迫に負けた」と水谷は相次いで後続に襲い掛かられて、いったんは8番手まで後退を余儀なくされる。

 トップに立ってからの阪口は3周目まで服部を背後に置いたが、やがて差を広げるようになって、最後は約2秒差での圧勝に。「タイヤもあんまり使っていないし、バトルも1回しかしていないから、第2ヒートも大丈夫」と阪口。第2ヒートを見据えたのか、上位に激しいバトルはなく、服部に次ぐ3位は堤で、中盤以降は唯一となった、久保凛太郎(CG ROBOT BRZ BS)とのバトルを制した菅波が4位を獲得した。

 第2ヒートでは阪口がスタートで出遅れ、服部と堤の先行を許したばかりか、「セッティングの変更が裏目に出て、すごいアンダーステアになってしまった」ため、100Rでコースアウトし、大きく順位を落としてしまう。

 代わって3番手に立ったのは菅波で、早々と3台によるトップグループが形成される。いつものように一瞬即発の状態でトップが競われ、堤には迂闊に手を出せないという状況は明らか。逆に勝負に出たのが菅波だった。後続は大きく離していたこともあり、最終ラップの1コーナーで仕掛けて前に出る。

 その結果、服部が2017年の第7戦・富士以来の優勝を、菅波とのワンツーフィニッシュで飾ることとなった。3位の堤に続いたのは谷口信輝(KTMS 86)で、10番手からしっかり追い上げを果たしていた。5位は久保、そして水谷は6位でゴール。

2019年の86/BRZレース、富士第2ヒートのスタートシーン2019年の86/BRZレース、富士第2ヒートのスタートシーン
2019年の86/BRZレース、富士第2ヒートのスタートシーン

「第1ヒートのスタートをやらかしているのよ、86で3年ぶりぐらいに。今までポジション落としたことないし、悪くてもキープだったのに。それがあったから、第2ヒートはタイヤもちゃんと温めて、クラッチも慎重につないで、スタートはうまくいきました。タイヤは自分もヘロヘロだったけど、後ろ(の菅波)もきつそうだったから、守るところは守って。集中力を切らしたら終了みたいな厳しいレースでしたが、チームとしてワン・ツーも取れたし良かったぁ!」と服部。


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