デイセッションに続いて、18時30分からナイトセッションが行われ、31台が走行。初参戦など夜間走行の経験のないドライバーは、原則としてここを走らなければ、本戦のナイトセッションを走れないため、主にその条件クリアに当てられるものと予想された。
日中から温度は一気に下がり、コンディションも向上したことで、まだうっすら明るい19時前にはデイセッションのタイムを上回る車両も現れた。
ST-4クラスのTOM’S SPIRIT 86が、中山のドライブで1分56秒716をマーク。一気に2秒近く短縮を果たし、坪井が記録した昨年の予選最速タイムをも上回った。同様にST-2クラスのDAMD MOTUL ED WRX STIも、井口が1分54秒915にまで短縮を果たしている。
あたりがすっかり闇に包まれるようになると、タイムアップはないかと思われたものの、まずはST-3クラスのDENSO Le Beausset RC350が山下のドライブで、1分52秒639とわずかながらもタイムアップ。
そしてST-TCRクラスでは20時頃に、岡島秀章/加藤正将/今村大輔組の65号車Phenomen Mars Audi RS3 LMSが突如タイムアップをみせる。
加藤が1分49秒022をマークしてトップに躍り出た。これに続けとばかりに、直後にST-5クラスでもトップタイムが更新され、J’S RACING☆FITの久保田が2分6秒945をマークしている。夜間でもしっかりタイムを出してくるあたりは、ベテランドライバーの経験だろう。
ナイトセッションの総合トップも、TAIROKU RACING GT-R GT3のニューウェイが1分39秒760で死守。コンディションを問わない速さをアピールした。
この日行われたエントラントミーティングの席上で、昨年は20時間経過までに8分間のメンテナンスタイムを2回行うことが義務づけられたが、この日行われたエントラントミーティングの席上で、今年はこの義務が10分間を1回に改められることが正式に発表された。そのことがレースにどう影響を及ぼすか、気になるところではある。
第3戦富士SUPER TEC24時間レースは、5月31日に予選が行われ、6月1~2日に決勝レースが開催される。