世界最速のワンメイクレースとして、各地域や国で開催されているカレラカップシリーズの一つとして2001年に日本でもスタートしたのがポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)。今年で開催19年目のシーズンを迎えたPCCJは、日本国内のワンメイクレースとしてもっとも長い歴史を誇っている。
現在使用されているマシンは、昨年導入された4リッター水平対向6気筒エンジンを搭載するタイプ991第2世代の911 GT3 Cupで、最高出力は485馬力を発揮する。今シーズンのPCCJは、スーパーGT、F1日本GPなどのビッグイベントのサポートレースとして4月~10月までに6イベント11戦が開催される。
PCCJは、年間参戦する全ドライバーを対象としたオーバーオール(総合)でのシリーズチャンピオン争いに加え、アマチュアでありレギュレーションで定められた条件のドライバーを対象にした「ジェントルマンクラス」が設けられている。つまり、ジェントルマンクラス登録のドライバーはオーバーオールとしての総合順位・ポイントの他に、クラス順位・ポイントも与えられてクラスチャンピオンが決定する。
しかし、ジェントルマンクラスはアマチュアドライバーだからと言って侮ってはいけない。2017年には、当時ジェントルマンクラスドライバーとして参戦する武井真司が、プロを目指す若手ドライバーとの争いを制してPCCJ史上初となるオーバーオールチャンピオンとジェントルマンクラスチャンピオンのダブルタイトルに輝いている。
このようにPCCJに参戦するドライバーのレベルは年々アップしており、トップカテゴリーに負けない速さと激しいバトルが展開されているのだ。
このように高レベルの戦いを繰り広げているPCCJの魅力は、サーキットのコース上だけではなく、PCCJパドックやカレラカップラウンジにも溢れている。まず、マシンの整備を行うPCCJパドックは観客との距離が近いため、世界最速のワンメイクマシンであるカップカーを身近で見ることができ、走行後ならばオイルの臭いを肌で感じ、摩耗したタイヤの状態をチェックすることもできるのだ。
しかも、各チームのスタッフやメカニックもフレンドリーなので、メンテナンスが忙しくないタイミングならばマシンについての質問などにも気軽に応じてくれる。これはドライバーも同様で、気軽に写真撮影やサインにも応じてくれるため、仲良くなれるチャンスが豊富にあるのだ。仲良くなったドライバーがレースで活躍すれば、応援にも自然と熱が入り観戦がより楽しくなるはずだ。
そして今年は、このPCCJをより楽しんでもらうために各大会でゲストパスが用意されている。食事やドリンクが用意された落ち着いた空間のカレラカップラウンジでレース観戦できる「PCCJラウンジパス」の注目ポイントは、PCCJスタッフが案内するピットツアーだ。カップカーのマシン解説に加え、参加者が実際にカップカーに触れることができる体験型ツアーとなっている。
さらに、PCCJの観戦や応援に特化した「PCCJ応援パス」も用意されており、 PCCJグリットウォークへの参加、応援グッズが付いている。まさに、ポルシェファン、レースファンには見逃せない特典付きなので、パスの購入方法などの詳細はポルシェHP(https://www.porsche.co.jp/ms/pccj/top.php)をチェックしてみよう。