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国内レース他 ニュース

投稿日: 2019.05.31 18:14
更新日: 2019.05.31 18:20

いよいよ富士SUPER TEC 24時間は6月1日決勝スタート。総合優勝は誰の手に……? そしてお楽しみも満載

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国内レース他 | いよいよ富士SUPER TEC 24時間は6月1日決勝スタート。総合優勝は誰の手に……? そしてお楽しみも満載

 いよいよ6月1日、富士スピードウェイでピレリスーパー耐久シリーズ第3戦『富士SUPER TEC 24時間レース』が開催される。5月31日には公式予選も行われたが、今季も24時間レースならではと言える光景が展開されそうだ。

■予選はTAIROKU RACING GT-RがPP。4台のST-Xの争いはいかに……?

 富士スピードウェイでは50年ぶり、日本では10年ぶりとなる24時間レースとして、2018年に初開催された富士SUPER TEC 24時間レースは今年2年目を迎える。今季もピレリスーパー耐久シリーズの一戦として開催されるが、5月30日から専有走行がスタート。周回が重ねられている。

 5月31日には12時から公式予選が行われたが、総合優勝を争うと思われるST-Xクラスは、第2戦SUGOから18年型ニッサンGT-RニスモGT3を投入したTAIROKU RACING GT-R GT3(山口大陸/ハリソン・ニューウェイ/本山哲/高木真一/ニコラス・コスタ)がポールポジションを獲得した。これに続いたのはGTNET GT3 GT-R(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗/平峰一貴)だ。

 2列目を獲得したのは、X WORKS R8(ツェ・カ・ヒン/フィリップ・タン/ショーン・トン/マーチー・リー)、MP Racing GT-R(JOE SHINDO/柴田優作/富田竜一郎/高田匠/影山正美)。ST-Xクラスはこの4台のエントリーだ。

 ST-Xで言えば、ここまで速さでひとつ抜けた存在なのはTAIROKU RACING GT-R GT3。18年モデルのポテンシャルの高さを5人のドライバーたちが引き出しており、Bドライバーのニューウェイの速さに加え、Cドライバーの本山哲、Dドライバーの高木真一の存在も心強い。これに速さをもつX WORKS R8、そしてディフェンディングチャンピオンで、2015年モデルのGT-Rを走らせるGTNET GT3 GT-R、そしてMP Racing GT-Rがどう立ち向かうかが見どころと言えるだろう。

 ST-Z、ST-TCR、ST-1〜4の各クラスとも上位の差は僅差で、24時間という長い戦いのなかでトラブルひとつで順位が変わりそうな気配だが、今季はST-Xが4台のみのエントリーということで、もし万が一、4台に深刻なトラブルがあった場合、総合優勝争いは興味深いところだろう。近年のGT3にそこまで大きなトラブルはないと思うが、5台のLMP1が続々深刻なトラブルに見舞われた2017年ル・マン24時間の例もある。

 また、ふだんのレースでは見られない24時間“らしい”光景もパドックでは多く見られている。各チームのテントも24時間に備えふだんよりも多くの設備が設けられているほか、ピットレーンの照明などもすでに準備万端だ。また、万が一に備え“パーツ取り用”の車両があちこちに見られている。

TAIROKU RACING GT-R GT3
TAIROKU RACING GT-R GT3
GTNET GT3 GT-R
GTNET GT3 GT-R
X WORKS R8
X WORKS R8
激戦のST-3クラスでPPを獲得した埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORTマークX
激戦のST-3クラスでPPを獲得した埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORTマークX
富士SUPER TEC 24時間の予選の様子
富士SUPER TEC 24時間の予選の様子

■イベントも盛りだくさん。24時間を楽しもう

 そんな富士SUPER TEC 24時間レースだが、ぜひ週末をサーキットで送っていただきたいところ。すでに観戦予定の方も、まだ検討中の方も、他シリーズとはまったく違うレース観戦とサーキットライフを楽しんでもらえれば幸いだ。

 富士SUPER TEC 24時間は、決勝日の6月1〜2日は、場内でキャンプを行うことができる。初年度となった2018年から非常に多くのファンが場内にテントを張り、バーベキューなどを楽しみながら24時間レースを楽しんだ。今年もすでにテントがコースサイドに見られており、決勝日は多くのファンで賑わいそうだ。

 もちろん、ずっと場内にいなくてもいいのがこの富士SUPER TEC 24時間の魅力のひとつ。2日間通しの駐車券があれば、富士スピードウェイから出入りすることもできる。小山町内や御殿場までクルマで20〜30分で着くので、食事を楽しみに行ったり、ちょっと買い出しに行ったり、さらに温泉施設に入浴に行ったりと気ままに楽しむことができるのだ。その間のレースの様子は、Youtubeのスーパー耐久TVJ SPORTS/J SPORTSオンデマンドでフォローも可能だ。

 また、場内では6月1日20時10分から花火が打ち上がるほか、さまざまな場所でイベントが用意されており、家族揃って楽しむことができそう。また、レストランORIZURUにはバーも用意されており、屋内でお酒を楽しむことまでできる。お酒を飲みながらのレース観戦は24時間ならではのものだし、ヨーロッパでは一般的。ぜひ仲間同士でも楽しんでもらいたい。

 分刻みでセッションがあり、少々慌ただしい中で一日を過ごす他のレースとはまったく異なる楽しみ方が可能な富士SUPER TEC 24時間。写真を撮るときもふだんは撮れない夜の走りや、夕景を楽しむことができる(関連記事参照)。当然、眠くなったらエキゾーストノートを子守歌に寝てしまおう(サーキット観戦したことがある人なら、意外と寝られるのは知っているはず)。

 たっぷりとサーキットとレースを楽しみながら、6月2日15時のフィニッシュをチームやドライバーとともに迎えたときの感動は、24時間レースでしか味わえないもの。まだ当日券もあるそうなので、6月1〜2日は富士スピードウェイへ!

イベント情報等は富士スピードウェイホームページへ
http://www.fsw.tv

激戦のST-4でポールポジションを獲得したTOM'S SPIRIT 86
激戦のST-4でポールポジションを獲得したTOM’S SPIRIT 86
富士SUPER TEC 24時間の公式予選でコースインするマシンたち
富士SUPER TEC 24時間の公式予選でコースインするマシンたち
24時間レースということもあり、各チーム4〜5人のドライバーが参戦する。
24時間レースということもあり、各チーム4〜5人のドライバーが参戦する。
チームによっては、パーツ取り車両を用意しているところも。こちらはD'station Porscheのピット裏。
チームによっては、パーツ取り車両を用意しているところも。こちらはD’station Porscheのピット裏。
パドックにはワンメイクタイヤを供給するピレリのトランスポーターも。24時間レースの足下を支える。
パドックにはワンメイクタイヤを供給するピレリのトランスポーターも。24時間レースの足下を支える。
ピットビル内にはオフィシャルの休憩所も。24時間は関係者の努力もあってこそだ。
ピットビル内にはオフィシャルの休憩所も。24時間は関係者の努力もあってこそだ。
予選日からコースサイドにはすでにテントを張っている人も。
予選日からコースサイドにはすでにテントを張っている人も。


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