24~25日、全日本F3選手権の最終ラウンドとなるSUGO大会が2日間で3レース行われ、最終戦までもつれた白熱のタイトル争いを山下健太(ZENT TOM’S F312)が制し、F3参戦3年目で待望の王座を獲得した。
第16戦
25日の8時30分から行われた第16戦は、コース上にウエットパッチが残るコンディションのなかスタートした。
まずはポールシッターの山下が順当にトップをキープ。2番手に続いたのは、山下とタイトルを争うヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)、3番手には石川京侍(TODA FIGHTEX)が浮上し、アウト側の奇数列からスタートしたドライバーが順位を上げる。
反対に、路面グリップの悪い偶数列からスタートした坪井翔(ZENT TOM’S F314)や千代勝正(B-MAX NDDP F3)などのドライバーは順位を落としてしまった。
山下は土曜日の第15戦と同様にハイペースで後続を引き離しにかかり、3周目にはマーデンボローに対して1.8秒もの差を築いていく。2番手を行くマーデンボローには、石川をパスし3番手に浮上していた坪井が接近。一時は0.3秒差まで差を縮めるが、マーデンボローもそれ以上の接近を許さず、オーバーテイクには至らなかった。
レース後半に発生したバックマーカーの影響により山下とマーデンボローの差が縮まる周回もあったが、山下はそのまま逃げ切り優勝。2位にマーデンボロー、3位表彰台は坪井が獲得した。
山下は土曜日の第15戦に続き連勝を飾ったため、獲得ポイントを103ポイントに伸ばすことに成功。2位フィニッシュのマーデンボローは102ポイントと、タイトルを争う両者の差はわずかに1ポイントとなり、午後に行われる第17戦は俄然注目の集まるレースとなった。
F3-NはDRAGON(B-Max Racing F308)がトップ争いを制し、今シーズン2勝目のトップチェッカーを受けた。