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国内レース他 ニュース

投稿日: 2021.05.25 11:25

BMW Team Studie 2021スーパー耐久第3戦富士24時間 レースレポート

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国内レース他 | BMW Team Studie 2021スーパー耐久第3戦富士24時間 レースレポート

BMW Team Studie

スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook
NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース

 通算4回目、20号車SS/YZ Studie BMWにとっては2回目となる富士スピードウェイでの24時間レース。

 年間エントリーをしているST-Zクラス20号車SS/YZ RACING with Studieは山口選手、荒選手、坂本選手に加え、スポットでJP・デ・オリベイラ選手を招聘。4名のドライバーで昨年獲れなかった優勝を目指す。

 更に、この24時間レースへはスポットでBMW Team StudieもST-1クラスの8号車として参戦。マシンは今後全国のディーラーで購入が可能になるBMW M2CS racing。ドライバーラインナップは木下隆之選手、大井貴之選手、砂子智彦選手、山田弘毅選手、東風谷高史選手の5名。BMW M2CS racingはこの24時間レースがアジア初の実戦デビューとなる。

練習走行

 曇天の下、始まった練習走行では、20号車は決勝へ向けたセットアップを確認。8号車BMW M2CS racingはレースに向けたローター焼き入れなどのメニューをこなした。 夜間走行の時間も用意され、20号車SS/YZ Studie BMWは荒選手、8号車は木下選手がスタートを担当。ライトの光軸等、確認メニューを進めたが、雨が強くなりセッション時間を残したまま走行を終了。ピット内で翌日からの予選・決勝へ向けた準備を行った。

SS/YZ Studie BMW
SS/YZ Studie BMW
BMW M2CS racing
BMW M2CS racing

予選

 予選日の金曜日は、朝から降り続く雨が時間を追うごとに強くなり、スケジュールはディレイに次ぐディレイ。雨脚が弱まる気配は見えず、何度かの予選時刻変更の後15時に予選中止が決定された。
それによって、決勝のスタート順はST-X、ST-1、ST-Z、ST-Q、ST-TCRとクラス順、シリーズポイントランキング順よって決まることになった。20号車SS/YZ Studie BMWは15番グリッドのクラス4番手より、8号車は11番グリッドクラス3番手よりスタートとなる。

決勝

 9時30分より行われたウォームアップ走行では、20号車は前日に出来なかった決勝へ向けたセットアップの最終確認を、8号車は追加のブレーキ焼き入れなどを行った。

 14時56分に定刻通りフォーメーションラップ開始。セーフティーカーがPITレーンに向かい、15時00分45秒にレーススタートした。スタートドライバーは、20号車SS/YZ Studie BMWはJP・デ・オリベイラ選手、8号車BMW M2CS racingは砂子選手。スタート後、20号車はスタートでポジションアップし最初のスティントからST-Zクラストップに躍り出た。

SS/YZ Studie BMW
SS/YZ Studie BMW

 このレースがアジア圏デビュー戦の8号車/BMW M2CS racingも砂子選手のドライブでクリーンスタートを決め、着実に周回数を重ねて行った。が、ナイトセッション中の最終コーナーでST-Qクラスのマシンに押し出され、コース外にストップ。一時シフトが入らなくなったが、無線の指示でトラブルを解消。自力でコースへ戻った。マシンに多少の変調はあったがその後の走行に支障は無く、緊急のピットイン等は行わずにそのまま走行を続行した。

BMW M2CS racing
BMW M2CS racing

 20号車は、しばらくクラストップのままレースを継続していたが、ピット作業違反により、60秒ストップのペナルティが課せられ後退。また、坂本選手の担当スティント中、パワーが出なくなるというトラブルが発生した。チームはこれも無線でトラブルシューティングを指示。坂本選手は最も安全な300Rのコース脇に車両をストップさせてイグニッションをOFF。エンジン再始動によるリセットでマシンは調子を取り戻し、戦線に復帰した。

 その後、20号車SS/YZ Studie BMWは一時4番手までポジションを落とすも順調な走行で着実に挽回。レース最終盤の残り1時間半の時点でTOPから1周遅れの2位につけた。最後のスティント担当の坂本選手はファイナルラップの時点で三十数秒差までTOPを追い詰めたが、オーバーテイクには至らず最終リザルドはST-Zクラス2位。SS/YZ Studie BMWの優勝は来年に持ち越された。

SS/YZ Studie BMW(山口智英/荒聖治/坂本祐也/JP・デ・オリベイラ)
SS/YZ Studie BMW(山口智英/荒聖治/坂本祐也/JP・デ・オリベイラ)

 一方、8号車BMW M2CS racingは、シェイクダウンだった前月の公式練習後にOIL交換やアライメント調整等の軽メンテのみをうけた状態にも関わらず、トラブルらしいトラブルも発生せずに24時間のレースを危なげなく完走。ST-1クラス3位、レース全体では出走50台中の総合12位でレースを終えた。

BMW M2CS racing(木下隆之/大井貴之/砂子塾⻑/山田弘毅/東風谷高史)
BMW M2CS racing(木下隆之/大井貴之/砂子塾⻑/山田弘毅/東風谷高史)

 総合結果についてはレーシングカーとしてのカテゴリーがより上のGT3(ST-X クラス)車両、GT4(ST-Z)クラスのマシン数台よりも上のポジション。BMW Motorsportがカスタマー向けに仕立てたレーシングカーの入門編的なマシンが、並み居るライバルを向こうに回しても十分な結果を残せる強さをタフな24時間レースで証明した。

SS/YZ Studie BMW
SS/YZ Studie BMW


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