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F1 ニュース

投稿日: 2017.03.21 13:29
更新日: 2017.03.21 13:30

F1 Topic:アロンソに失望されたホンダPUのパワー不足。改善の見込みは?

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F1 | F1 Topic:アロンソに失望されたホンダPUのパワー不足。改善の見込みは?

「こんな状態になるんだったら、去年のエンジンのままでよかったよ」 
 第2回バルセロナF1合同テスト最終日、ステアリングを握っていたフェルナンド・アロンソは、長谷川祐介ホンダF1総責任者にそう語ったという。なぜ、アロンソはそんな言葉を口にしたのか。それは、ホンダのパワーユニットにトラブルが相次いだだけでなく、パワーを感じられなかったからだ。

 打倒メルセデスを2017年の旗印に掲げたホンダは、今年これまでのコンセプトを一新したパワーユニットを開発した。ホンダは具体的な技術を公表していないが、長谷川総責任者の「今シーズンに向けて、かなり攻めた開発をした」というコメントから、F1界でライバル勢がすでに実勢投入しているタービュラントジェットイグニション(TJI)を採用したと考えられる。

 だが、これは市販車にも応用されていない技術。長谷川総責任者も「このエンジンの開発は昨年始めたばかりで、まだ燃焼形態に関してわかっていないところがある」というように、完璧に機能させるのは簡単ではない。1回目のテスト2日目のトラブルも燃焼室が何らかの原因で壊れた可能性が考えられる。

 問題はトラブルだけではない。冒頭のアロンソのコメントのように、TJIによって得られるはずのパワーが感じられないのである。長谷川総責任者は「昨年のエンジンよりもパワーは出ています」と語っているが、1回目のテストでの最高速は10チーム中、最下位の時速314.8kmだった。

 昨年のスペインGP予選時のアロンソの最高速が時速327.7kmなので、今年は時速13km遅くなったことになる。ただし、これは今年のマシンが昨年よりも空気抵抗が増えたためであり、ホンダだけが遅くなったわけではない。

 例えば、ハースは時速1km、ルノーは時速3km、フェラーリは時速5km、メルセデスAMGは時速7km、ウイリアムズは時速10km、トロロッソは時速11km、フォース・インディアは時速15kmほど遅くなっている。


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