違法なトリックサスペンションの存在によって2017年開幕戦が混乱に陥らないよう、FIAはプレシーズンテストで全チームに関して検査を行い、その結果、レッドブルとメルセデスに対してデザインを変更するよう求めたことが明らかになった。
2016年末にフェラーリが、空力性能の向上を目的としたサスペンションデザインの合法性に関してFIAに問い合わせを行った。これを受けてFIAは、プレシーズンテストに先立ち、規則を明確化する技術指令書を各チームに送付した。
フェラーリは、質問状を出したのは自身がそういうコンセプトの導入を検討しているからであると述べているが、真意はレッドブルとメルセデスがクレバーなシステムを使用することへの妨害であると広く考えられている。
FIAは、故意に空力パフォーマンスの向上を図るように設計されたサスペンションシステムは違法であるとの考えを示した後、合同テスト期間中に全チームのサスペンションを検査した。
その結果、メルセデスとレッドブルが使用しようとしていたコンセプトは規則に完全に従っているものではないと判断され、この2チームはシステムを変更しなければならなくなった。
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