ザウバーF1チームは、オーストラリアGPに続き今週末の中国GPでも、パスカル・ウェーレインが欠場することを発表した。クラッシュの影響で体力面に問題を抱えるウェーレインは、場合によっては翌週のバーレーンGPも出場しない可能性があり、その間、フェラーリのサードドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィが起用される。
1月のレース・オブ・チャンピオンズでクラッシュを喫し、背中を痛めたウェーレインは、プレシーズンテスト1回目を欠席し、激しいトレーニングを行うこともできなかった。合同テスト2回目からコクピットに戻ったウェーレインだが、ロングランは行っておらず、オーストラリアGPでFIAのメディカルチェックにパスし、出場を認められたものの、金曜フリー走行2回目で一貫したラップタイムを刻むことができなかった。ウェーレインは体力的な面で決勝を走り切ることができるかどうか懸念を持ち、土曜以降を欠場することを決めた。チームは、プレシーズンテストでもウェーレインの代役を務めたジョビナッツィを急きょ走らせた。
3日、ザウバーは、中国GPでもジョビナッツィを引き続き起用することを発表した。状況によっては翌週開催されるバーレーンGPでもジョビナッツィが走るかもしれないということだ。
「パスカル・ウェーレインが、できるだけ早く──バーレーンGPかロシアGPで──身体的にベストの状態でザウバーC36・フェラーリのコクピットに戻ってくることができるよう、(中国GPで)再びアントニオ・ジョビナッツィがウェーレインの代わりを務める」とチームは述べている。
ウェーレインは次のようにコメントしている。
「僕にとって一番重要なのは、できるだけ早く僕自身の100パーセントのパフォーマンスを確実に発揮することが可能になるよう、集中的にトレーニングを行うことだ。それによって、ザウバーF1チームで初めてグランプリウイークエンドを最後まで走り切る準備が整うだろう。それがバーレーンであることを願っているが、必要であれば、100パーセント準備を整えるためにロシアまで時間をかけるつもりだ」
ジョビナッツィは突然訪れたF1デビューのチャンスにうまく対応し、予選ではチームメイトのマーカス・エリクソンのすぐ下の16位を獲得、決勝は12位で完走を果たした。
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています