ライコネンだけがステイアウトして上位の順位はハミルトン、ライコネン、ベッテル、フェルスタッペン、リカルドの順で、その後方にサインツJr.、ボッタスと続くが、ライコネンも「残り20周もあるのにフロントのグリップがないのにどうするつもりだ?」と訴え、結局39周目にピットインしてサインツJr.の後方6位に下がる。
この段階で首位ハミルトンと2位ベッテルの差は8秒。ベッテルが40周目にファステストラップを記録してハミルトンにプレッシャーを掛けると、ハミルトンも反応してペースを上げ、両者の差は8秒台のまま変わらない。後方では3位フェルスタッペンの背後に4位リカルドが0.5秒差まで迫る。
後方からのプレッシャーを受けるフェルスタッペンはしきりに周回遅れの処理とブルーフラッグについて無線で訴える。最後の5周はかなり緊迫したテールトゥノーズの争いが演じられ、最終ラップにはターン6、ターン14で両者が交錯する場面もあったものの、フェルスタッペンが最後まで3位を守り切った。
トップ2の位置関係もほとんど変わらないまま、ハミルトンが今季初優勝を飾った。ベッテルは6.250秒差の2位。ボッタスはライコネンの0.732秒差まで迫ったものの抜ききれず5位奪還はならなかった。
7位にはレースを通して3強チームの後方で走っていたサインツJr.、そして最後にフォース・インディア勢を交わしたケビン・マグヌッセンが8位、フォース・インディア勢は9位・10位で開幕戦に続いてダブル入賞を果たした。
なお、バンドーンは18周目に燃料系のトラブルを抱えてピットに戻りリタイア。アロンソも33周目にタイヤ交換直後のサインツJr.と激しい攻防を繰り広げたが、その直後にドライブシャフトが壊れてコース上にストップしリタイアを余儀なくされた。