レッドブル・レーシングは、メルセデスやフェラーリとの優勝争いに加わることを目指し、スペインGPでシャシーに大きなアップデートを加える計画であることを明かした。
2017年、F1テクニカルレギュレーションにおいて空力面で重要な変更が行われたことで、レッドブルがチャンピオン有力候補になるのではないかと予想されていたが、シーズン序盤3戦ではメルセデスとフェラーリから大きく遅れをとっている。
これまでフェラーリが2勝、メルセデスが1勝を挙げているが、レッドブルは中国GPでのマックス・フェルスタッペンの3位が最高位であり、ポイントリーダーのフェラーリとの差はすでに55点に広がっている。
レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、ルノーのパワーユニットが信頼性の問題を抱え、暫定的に昨年型のMGU-Kに戻さざるをえなかったことなど、パワーユニット面の影響が大きいと主張しているが、一方でシャシーもパフォーマンス不足であることを認めている。
「ふたつの問題を抱えている。信頼性の問題によってルノーの開発ペースが鈍ったこと。そして期待していたようなパフォーマンスを持つシャシーを作り出せていないことだ」とマルコはF1公式サイトのインタビューにおいて語った。
「だが我々は休みなく取り組み、遅れを取り戻そうとしている」
「バルセロナでは大きな向上が見られるとかなり期待している。パーツを大きく変更する予定だ」
このアップデートはかなり大規模なものになるのかと聞かれたマルコは「そうだ。バルセロナでシャシーは“刷新”される。ルノーの方は、モントリオールに向けて計画を持っている」と答えた。
マルコは、セバスチャン・ベッテルの時代にシーズン後半に追い上げてタイトルを獲得した経験があることから、「巻き返しならお手の物だ」と自信を示している。
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています