F1ロシアGPでフェルナンド・アロンソが決勝をスタートできずにマシンを降りた。パワーユニットのエネルギー回生システムにトラブルが発生したとチームは述べている。
15番グリッドから入賞を狙いたいと述べていたアロンソだが、フォーメイションラップをスタートした際、マシンの異常に気付き、チームと無線でやりとりした後、ピットに向かったものの、ピット入口でマシンをとめた。
ロシアでスタートできなかったことで、アロンソは今季4戦を終え、いまだに一度もチェッカーフラッグを受けていないことになる。
前戦バーレーンではストフェル・バンドーンが決勝スタート直前にトラブルに見舞われており、マクラーレン・ホンダにとっては2戦連続でのDNSとなった。
決勝終了後、チームは、ERSのシステムにトラブルが発生したと説明した。
「悲しいけれど、いま僕にできることは何もない」とアロンソは語った。
「フォーメイションラップをスタートした直後、通常のパワーがなくなった。チームからはERSをリカバーするためにステアリングホイールで操作するよう言われたが、どうすることもできず、ラップの終盤にマシンが止まった」
「今日はレースをスタートすることすらできなかった。嫌になる。皆が走りたいと思っているのに。でもレースではこういうこともある」
「ここまで来てレースができないなんて。でもどうしようもない。自分にやれることはないんだ」
「マシンがガレージに戻ってくるまでは、チームにも詳細は分からないけれど、パワーユニットのトラブルだ」
「できるだけ早く解決できることを願おう。今年はまだ一度も完走できていない。今回は決勝に参加することすらできなかった。改善すべき点があるのは明らかだ」
今週、アロンソはインディ500デビューの準備として、初のインディカーテストを行う予定となっている。
「予定より早いフライトがあるか調べてみようかな。でもなさそうだから、ここでアイスクリームを食べながらレースを見るよ」と冗談を言ったアロンソは、モニターでレースを見守っていた。
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