ザウバーF1チームは2018年シーズンから、パワーユニットをホンダへと切り替えることが決定している。F1でのホンダは苦戦が続いているものの、ザウバーでチーム代表を務めるモニシャ・カルテンボーンは、この決断を擁護する発言をしている。
ザウバーは長きにわたったフェラーリとのパートナシップを解消し、来シーズンからはマクラーレンと同じくホンダ製パワーユニットを搭載する。ザウバーが、なぜ信頼性やパワーの面で劣るホンダを選んだのかを疑問視する意見もあるが、カルテンボーンはエンジンの潜在的な伸びしろをもとにして決断したと話す。
契約を批判する声についての意見を求められると、カルテンボーンは以下のように述べた。
「そういった批判は一時的なもの、現時点での話でしかありません。これから先がどうなっているかなど、誰にもわかりません。私たちはホンダが進歩を遂げ、問題を解決すると固く信じています。そうなっていくと、確信しています」
「2014年シーズン、エンジンの競争力に大きな差があったとき、私たちはいまと同じようなシチュエーションにいました。私たちはフェラーリができるかぎりのことをしてくれるとわかっていましたし、実際にそうしてくれたので、批判したり疑念を抱くことはありませんでした」
「6カ月後にどうなっているかなんて誰にもわかりません。自分たちが手にしたチャンスを総合的に考えた結果、この先の道のりを強化してくれる、より適した選択だと感じたのです」
ザウバーはF1以外でも、ホンダと技術提携を結ぶ可能性があることを示唆している。また将来的にホンダの抱える若手ドライバーを迎え入れる考えがあることを否定していない。ホンダからは現在、F1のサポートレースであるF2とGP3に、松下信治と福住仁嶺がそれぞれ参戦している。
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