F1スペインGPの週末、フォーミュラワン・グループのモータースポーツ担当マネジンディレクターを務めるロス・ブラウンは、MotoGPの商業権保有者ドルナ・スポーツのCEOカルメロ・エスペレータに会い、情報交換を行うとともに、将来のF1とMotoGPのグランプリ開催日程重複を避けるため話し合いを行った。会合の後、ブラウンは、F1はMotoGPから学ぶべきことが多いと語った。
F1、MotoGP双方とも今シーズン最初の2戦は同じ週末に開催された。MotoGPの最終戦バレンシアGPとF1のシーズン最後から2番目のブラジルGPのバッティングも含め、シーズンの終わりまでにあと6戦の開催日程が重複している。
F1新オーナーのリバティ・メディアの下でF1のスポーツ面を取り仕切るブラウンは、ロイターのインタビューで、今の状況は「あまり賢明ではない」と述べている。
ブラウンはスペインでエスペレータに会ったことを明かし、「お互いの仕事からどう学べるか」ということを模索したと語った。
「我々は進んで他のチャンピオンシップと情報交換をし、前に向かって最善の道を進む」とブラウンは述べた。
「日程を両立させるのは困難なことだし、常に望む結果を達成できるとは限らないが、少なくとも我々はそうなるように取り組み、そのための対話をしている」
ブラウンはMotoGPのステップアップシステムに感心しているという。
「Moto3、Moto2、MotoGPのクラス間にある実力主義を気に入っている」とブラウンは語った。
「チームの構築の仕方や、カスタマーチームとの契約、またその役割など、商業面を見ると興味深い」
今シーズンのMotoGPチャンピオンシップにおけるトップ10のライダーのうち、Moto2とMoto3を経験していないのはカル・クラッチローとダニロ・ペトルッチの2人だけだ。
F1の構造はもっと複雑で、多くのドライバーがGP2(現F2)を経由せず、F3やGP3、フォーミュラ・ルノー3.5などの他カテゴリーから直接昇格してきている。
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