5月25日現地時間10時、F1モナコGPのFP1が行なわれた。グランプリ週末の初日となる木曜日は、F1の走行に先駆けてフォーミュラ・ルノー・ユーロカップのフリー走行が45分間にわたって行なわれたが、路面コンディションは良好とは言えない。
前日とは打って変わって朝から雲が多く、気温は20度、路面温度も28度までしか上がっていない。それでも特殊なモナコのサーキットを新規定のマシンで初めて走る機会だけに、各チームがセッション開始直後から積極的にコースインして周回を重ねていく。
サーキットはメインストレートやカジノからポルティエまでの下り区間、トンネル出口からヌーベルシケイン、タバコからプールサイドシケイン1つめなどが再舗装されている。
2017年型マシンのスピード向上に合わせてガードレールやテックプロバリアの補強が行なわれた他、プールサイドシケイン出口イン側の縁石内側に高いソーセージが追加され、インカットから直線的なコース合流防止のためのスピードバンプも白線に沿って追加されている。
最初の40分間で返却するタイヤはメルセデスAMG勢はスーパーソフトを選択したが、フェラーリ勢はウルトラソフト、1戦限りの現役復帰となるジェンソン・バトンはソフトタイヤで周回していく。
バトンはインストレーションチェックの際にタバコでロックさせたが、ストフェル・バンドーンも走行開始後にヌーベルシケインで激しくロックさせるなど、タイヤの扱いに苦労している様子が覗える。
一方でバトンやセバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンはプールサイドシケイン出口のターン15イン側ガードレールにホイールをこすりつけながら走るなど、早くも限界を攻め始めている。
カメラマンも迫力ある写真を撮影しようとガードレールに張り付いているが、エイペックスに近寄りすぎたカメラマンがマーシャルに注意される場面も。