午後のFP2も順調に周回を重ね、ロングとショートランを組み合わせつつ、合計37周。自己ベストを1秒近く縮めて、順位も12番手まで上げた。11番手のバンドーンとの差も、0.035秒まで縮まった。しかしバトン本人は、マシンセッティングが今一つ納得できていない。
「特にブレーキングだね。まだ100%信頼して、踏めるところまで行けてない。でもデータは十分取れたから、土曜日までにしっかり分析できれば、マシン性能を100%引き出せるはずだ」
ちなみにFP2でマクラーレン勢のすぐ上には、10番手にはバルテリ・ボッタス、8番手にはルイス・ハミルトンのメルセデス勢がいて、いずれもコンマ1秒未満の僅差しかない。しかし、バトンは「予選も彼らのコンマ1秒以内に付けられるなんて、そんなことは期待してない」と言う。
「でもマシンが毎戦のように進化してきたことは、シミュレーターでも確認できた。モナコに向けたアップデートも、十分に真価を発揮してくれるはず。予選はクリアラップをきっちり取れるかどうかが明暗を分けるけど、それさえできればいい戦いができるんじゃないかな」
コースインした直後には、思わず笑みがこぼれたと告白したバトン。伸び伸びと楽しみながら、初日からきっちり結果を出してくるのはさすがと言う他ない。
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