今シーズン初入賞に向けて、チェッカーフラッグまで残り2周で見舞われたエンジンブロー。ヘアピンでマシンを止めたフェルナンド・アロンソは、コクピットを降りるために外したヘッドレストを外へ大きく投げて、怒りをあらわにした。
その後、タイヤバリアの外側に避難したアロンソは、バイクに乗ってパドックに帰る前に、満員のスタンドへ駆け上がった。
「カナダのファンの応援は素晴らしいから、何かお礼したいと思ったんだ。それでスタンドに行って、声援を送ってくれた人たちにグローブをプレゼントしたんだ」とアロンソは語った。
ファンと交流を図って、なんとか気持ちを鎮めようとしたアロンソだが、さすがに今回のエンジンブローには気持ちが収まらなかった。パドックに帰ってきたアロンソは、FIAによって定められている各国のテレビ局が待っているミックスゾーンでの取材に向かった後、レース後に予定されているチームのミーティングに顔を出さずに帰ってしまったのだ。
「うまくレースマネージメントをして、最後ああいう形で終われば、フラストレーションがたまるのは当然だと思います。命を賭けて走っているわけですから……」
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