ルノーF1マネジングディレクターのシリル・アビテブールは、チームのニコ・ヒュルケンベルグに対する依存は「不公平とも言える状態」であり、ジョリオン・パーマーもポイント獲得に貢献すべきだと述べた。
パーマーはルノーでのF1シーズン2年目を迎えるが、今季はまだポイントを獲得できていない。一方、今年からのチームメイトであるニコ・ヒュルケンベルグは過去5戦中4戦でトップ10フィニッシュを果たしている。
そのためパーマーの来年以降のシートについての憶測も飛び交っている。とはいえ、彼はモナコGPとカナダGPで11位フィニッシュをしており、いくらかプレッシャーを解消してはいる。
パーマーは交代させられる心配はないのか、またチームは後任となる彼より優秀なドライバーの心当たりがあるのか尋ねられたアビテブールは次のように答えた。「F1で安泰な立場の者など誰もいない」
「F1という環境では、誰も『私は安泰だ』と大声で言える者はいないだろう」
「ふたつほど論点がある。ジョー(パーマー)と2人目のドライバーだ」
「今、私が集中しているのはジョーだ。ジョーは結果を出さなければいけない」
「その後何が起こるか、もっと言えば誰が後任になる可能性があるかというような、詳しいことは話したくない。現在の論点ではまったくないからだ」
「事実なのは、ジョーはポイントを獲得できるマシンを与えられており、ポイントを獲得しなければならない。以上だ」
「現時点の状況は、ニコが多くのことを負わなければならず、彼にとってアンフェアだ」
「チームがニコにかなり依存していることは間違いない」
「ニコが(モナコGPのような)ギヤボックスの故障など、彼のコントロールの及ばない理由でリタイアしてしまうと、他にも完走できずに終わったマシンがたくさんあったにもかかわらず、我々はポイントを獲得してレースを終えるのが難しくなってしまう」
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