F1マレーシアGPの主催者は将来的に再度契約を結ぶことを考えているが、それにはレースの内容が改善される必要があるという。
今年10月に開催されるマレーシアGPは、セパンにおける19回目にして最後のグランプリとなる。契約を1年早く打ち切ることで、主催者とF1新オーナーのリバティ・メディアとが合意に至ったのだ。
昨年、マレーシア政府は経済的利益の乏しさからグランプリへのさらなる出資を取りやめ、レース主催者に契約打ち切りを求める話し合いを始めるよう要請した。
将来F1が戻ってきたら歓迎するかと尋ねられると、セパン・インターナショナル・サーキットの最高責任者ダト・ラズラン・ラザリは次のように答えた。
「サーキットはあるのだから、もちろんだ。要求したことがすべて改善されれば、我々はF1を取り戻すだろう。F1がいかにエキサイティングかを、また目にしたいのだ」
「新オーナーたちはF1と、レースに対するコントロールを取り戻す必要がある。(F1商業面の元トップ)バーニー(エクレストン)はFIAへの支配を少し失った」
「2014年に導入された新V6エンジンといった大きなレギュレーション変更が、F1の負のスパイラルの始まりだった。レースに興奮がなくなり、テレビ視聴者とサーキットに来場する観客の関心度に影響を及ぼしていった」
「彼らは熱狂を取り戻すために、問題を解決する必要がある。新しい経営陣が何を思いつくのか、見守っていこう」
マレーシアGPの観客数は、チケット価格がカレンダー中で最安値であるにも関わらず減少しており、昨シーズンは収容人数12万人に対し4万5千人しか来場していない。2008年からシンガポールがカレンダーに加わったことが大きく影響し、企業顧客をシンガポールに「完全に取られてしまった」とラザリは認めた。
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