ブラウンは、F1としては新しいマニュファクチャラーを参入させることを望んでいるが、それを実現するには今の複雑なエンジンレギュレーションを変更する必要があると考えている。
2020年までは現行のターボハイブリッドV6エンジンを使用することになっているが、それより後の新エンジンレギュレーション計画について、FIAとマニュファクチャラー間ですでに協議が始まっている。
「過去の(コスワースV8の)時代には、エンジンは実質的にはシャシーとギヤボックスのスペーサーに過ぎなかった。誰もが同じエンジンを使っていたからだ。そういう状況がF1に大きな価値を与えるとは思わない。違いを生み出す価値というものがある」とブラウン。
「だがそれが大きすぎてはいけない。支配的な要素となってはならないのだ」
「まずはバランスを見つける必要がある。後から修正を加えるのは簡単ではないからだ。感情的な問題が持ち上がり、人々が対立し、不満を持つ者が出てくる」
「今の我々の立場は、新しいレギュレーションによって、見込まれるパフォーマンス差をコントロールし、より多くの人々にとって目標を達成可能にするため、重要な触媒の働きをすることにある」
「現在のパワーユニットはエンジニアリング面で非常に優れた作品であるが、残念ながら、すでに明らかになっているように、新しいマニュファクチャラーがこのチャレンジを克服するのは簡単ではない」
「あまりにも楽に対処できるようにはしたくないが、新たなマニュファクチャラーが参入し、立派な仕事をし、3年以内に高い競争力を発揮できることが可能であることが望ましい」
ホンダはF1に復帰して3年目になるが、今シーズンも信頼性とパフォーマンス不足に悩んでおり、マクラーレン・ホンダは第8戦終了時点で、入賞は1度きりで、ランキング最下位に沈んでいる。